太陽光発電を導入を検討する際、蓄電池という選択肢があるのを聞いたことがあるでしょうか?
日常でも、災害時にも重要な役割を担う蓄電池について知っておきましょう。
「蓄電池」ってどんなもの?
太陽光発電は、屋根等に取り付けるシリコン等の半導体でできたソーラーパネルに、太陽光を当て、光エネルギーを電気エネルギーに換えます。
家庭で太陽光を導入する際は、パワーコンディショナーという機器で家庭用に電流を変換して日常で使用できる電気に換わります。
その発電された電気を貯めて置ける機器が蓄電池です。
蓄電池の種類
1. リチウムイオン電池
過充電や過放電に弱く、気にせず充電をしていると電池の劣化が進んでしまいます。
小型化できるのも大きな特徴で、ノートパソコンやスマートフォン、モバイルバッテリーなど、大要綱発電用の蓄電池の他にも大きく普及しています。
2. 鉛蓄電池
蓄電池の種類の中で最も歴史が古い電池です。
過充電に強く、動作環境の温度範囲が広いこと、蓄電池の種類の中では安価なのが特徴です。
大型になりやすいこと、あまり低温環境で使用すると電解液が凍結して破裂する危険性もあります。
3. ニッケル水素電池
過充電や過放電に強く、急速充電と急速放電が可能な高性能な電池です。
ハイブリットカーや、充電すれば繰り返し使える二次電池の乾電池などに使用されています。
4. NAS蓄電池
ナトリウム硫黄電池とも呼ばれ、主に大規模な電力を蓄電したいときに使われる蓄電池です。
容量が大きいのに、蓄電池の中で最も小型であることが特徴です。
効率は良い蓄電池ですが、蓄電池の中で一番高価です。
蓄電池そのものの種類の他、使い方も選択できます。
1. 全負荷型
蓄電池に貯めた電力を家全体で使用できるのがこの全負荷型です。
停電時でもすべての部屋で電力が使用できるため、家電が動かない等の心配なく暮らすことができます。
ただし、蓄電した電気を多く消費してしまうことになるため注意も必要です。
2. 特定負荷型
事前にしてした場所(部屋など)のみで蓄電池の電気が使用できるようにしたのが特定負荷型です。
全負荷型に比べて蓄電池の価格が安いことと、ラインナップが多いことが特徴です。
蓄電池のメリット・デメリット
メリット
太陽光発電を導入しても夜間や太陽光が得られない時は発電がないため、昼間に発電したのに使わない電気を貯めておくことができる、これが一番のメリットです。
この貯めた電気は災害時、停電時にも使用できるため安心です。
年々電気代の値上がりも続いている昨今、発電した電気を使用できることは、電気代を削減できるということになるのです。
デメリット
一番は導入コストがかかってしまうことです。
また、蓄電池の容量や種類によってはサイズが大きくなってしまうため、置く場所のスペース確保が必要です。
定期的なメンテナンスや点検ができる場所も含めたスペースの確保が求められます。
蓄電池には屋外タイプや屋内タイプがあるため、皆さんの置くことができるスペースと相談してみてくださいね。
蓄電池を選ぶときのポイント
1. 寿命
種類によって目安とされている蓄電池寿命が異なりますので購入する目安にしましょう。
一般的に10~15年の寿命と言われていますが、メーカーが提示する保証年数を参考に購入毎にかかるコストも積算してみてください。
2. 蓄電池容量
蓄電池自体のコストが比べて安い場合は、貯めて置ける電気の容量が少ない、という場合があります。
あまり容量が少ないと、いざというときに使えない、貯めた電気をすぐに使い切ってしまうということが起こります。
ご自宅でどの程度電力を使用しているのか、蓄電池導入前に、現状を把握することが大事です。
3. 保証内容
蓄電池は高い買い物になります。
メーカーごとに異なりますが、保証年数と保証内容はしっかりチェックしましょう。
蓄電池自体の保証と、保証期間内は蓄電池容量を保証するという内容が多いため、故障時や災害時の破損等の不安がある場合は保険などを検討する必要もあります。
4.重さ・サイズ
あまりに大きいとスペースの確保に困る場合があり、一人で動かせないサイズのものまでさまざまありますので、どこに設置するか事前に考えておきましょう。
まとめ
世界が再生可能エネルギーの促進化されている今、太陽光発電導入の検討は必須項目になってきています。
太陽光発電を導入した場合は、電気を無駄なく使用するために蓄電池の導入も考えましょう。
太陽光発電と蓄電池の合わせた導入で申請が可能な補助金等もありますのでチェックしてみてください。
蓄電池には様々な種類がありますので、皆さんのご自宅に適したものを選択できるように事前に調べてみましょう。