家庭用蓄電池を選ぶ際には、蓄電容量や寿命、出力など、さまざまな要素を比較する必要があります。特に容量については、適切でないと導入コストが上がったり、停電時に十分な電力を供給できなかったりするため、慎重な検討が重要です。
今回は、家庭用蓄電池の容量の目安や具体的な計算方法、容量選定のポイントについて解説します。また、太陽光発電システムと組み合わせて導入する場合のポイントも紹介しますので、蓄電池選びでお悩みの方はぜひ参考にしてください。
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家庭用蓄電池を選ぶ際にまず押さえるべき重要ポイント
家庭用蓄電池を選ぶ際に最初に確認すべきポイントは、使用目的を明確にすることです。
たとえば、住宅用太陽光発電で発生する余剰電力を蓄えたい場合は、発電量や余剰電力に合わせて適切な蓄電容量や機能を比較する必要があります。
また、オール電化プランや時間帯別プランを利用している場合、夜間の安い電力を蓄えて日中の高い電力を節約したいと考える場合も多いです。この場合、日中の電力消費量を確認し、それに合った蓄電容量を選ぶことで、容量不足やコストが高すぎる蓄電池を選ぶリスクを軽減できます。
さらに、災害や停電対策として蓄電池を導入する場合、停電時に使用する家電や機器、想定する停電期間を考慮して蓄電容量を選ぶことが重要です。加えて、停電時の出力や製品ごとの動作方式にも違いがあるため、これらの機能も確認することが大切です
家庭用蓄電池を選ぶ際に押さえておきたい重要なポイント
家庭用蓄電池を選ぶ際には、蓄電容量だけでなく、定格出力や自立運転機能など、複数の要素を理解しておくことが大切です。
これらの各項目をしっかり把握しておくことで、蓄電池選びに関する情報を調べる際に、よりスムーズに判断できるようになります。
それでは、家庭用蓄電池を選ぶ際に知っておくべき主なポイントを、分かりやすく解説していきます。
サイズ・設置場所
家庭用蓄電池を選ぶ際には、蓄電ユニットやパワーコンディショナのサイズ、設置場所についてもしっかり比較しておくことが大切です。
設置場所は、メーカーや製品シリーズによって「屋内専用」「屋外専用」「屋内外兼用」の3つに分類されます。もし屋外設置が可能な環境であれば、屋外専用や屋内外兼用のタイプが候補に入りますが、外観を損なわずに設置したい、温度や湿度の影響を受けやすい、または屋外に設置スペースがない場合には、屋内設置や薄型軽量の蓄電池を検討すると良いでしょう。
さらに、蓄電池のサイズはエアコンの室外機に近い大きさが一般的ですが、蓄電容量やメーカーによって、大型から薄型までさまざまなタイプがあります。軽量タイプなら、2階のベランダに設置することも可能です。
パワーコンディショナ
蓄電池はパワーコンディショナによって制御されています。
パワーコンディショナは、直流と交流の変換機能に加え、電力の出力を制御したり、異常時に送配電網(系統)から切り離す保護機能を持つ、システムの要となる重要な装置です。
また、家庭用蓄電池の出力や停電時の動作はパワーコンディショナによって左右されるため、その機能やスペックをしっかり確認しておくことが大切です。
さらに、パワーコンディショナには「単機能型」「ハイブリッド型」「トライブリッド型」といった種類があり、それぞれが電力変換効率に影響を与えます。ハイブリッド型やトライブリッド型は、1台で太陽光発電、家庭用蓄電池、そしてV2Hを統合的に制御できるタイプで、電力の変換回数を減らしてより効率的な電力利用が可能です。
一方、単機能型は太陽光発電やV2Hのそれぞれにパワーコンディショナが必要で、電力利用の効率ではやや劣ることがありますが、既に太陽光発電などを設置している場合、既存のパワーコンディショナをそのまま使える点で、手間やコストの面でメリットがあります。
蓄電池/機能
各メーカーの家庭用蓄電池は、さまざまな機能を搭載しています。多くの製品で共通している機能には、自家消費優先、売電優先、そして停電対策優先の3つのモードがあります。
自家消費優先モードでは、太陽光発電によって生成された電力の余剰分をすべて蓄電池に蓄える仕組みです。このモードの特徴は、発電量が少ない場合やゼロの時でも、蓄電池に貯めた電気を自宅で利用できる点です。
売電優先モードでは、太陽光発電で得た余剰電力を売電に回し、夜間などの発電がない時間帯に電力会社から電気を購入して蓄電します。このため、時間帯別料金プランを利用することで、充電コストを抑えることが可能になります。
停電対策優先モードや類似の機能では、インターネットを通じて天候情報を取得し、状況に応じて自動的に充電を行います。手動で充電を操作する必要がないため、停電時に充電を忘れてしまうリスクを軽減できます。
さらに、パナソニックの創蓄連携システムS+は、HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)のAiSEG2と連携し、契約中の電気料金プランに応じた制御を実現します。
各メーカーやシリーズには独自の機能が備わっているため、ライフスタイルに最適なタイプを選ぶ際には、各機能をじっくり確認することが大切です。
定格出力と自立運転出力
蓄電池の定格出力は、一度に供給できる電気の量を示します。たとえば、定格出力が3kWの蓄電池を使用すると、掃除機や冷蔵庫などの家電製品や電子機器の合計消費電力が3kWまで同時に供給可能です。
したがって、定格出力が高いほど、同時に使用できる家電製品や電子機器の種類や数が増えることになります。
自立運転出力は、停電時に適用される自立運転モードでの出力を指します。停電時に複数の機器に電力を供給したい場合は、自立運転出力の大きさも確認することが重要です。
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家庭用蓄電池の容量を選ぶ際のポイント
家庭用蓄電池の容量を選ぶ際には、いくつかの重要なポイントに注意することが大切です。
ここでは、家庭用蓄電池の容量選びにおける考慮点を紹介します。
定格容量ではなく実効容量を基準にする
蓄電池の容量には、定格容量(定格出力)と実効容量の2種類があります。定格容量とは、特定の条件下で蓄えることができる電気の量を指します。一方、実効容量は実際に使用可能な電気の量を表しています。定格容量の全てを使用できるわけではないため、家庭用蓄電池の容量を確認する際は実効容量を基準にすることが重要です。
容量と価格の最適バランスを見極める
家庭用蓄電池の容量は大きい方が安心ですが、容量に応じて価格も変わります。一般的に、容量が増えるほど本体価格が高くなる傾向があるため、使用量に適した製品を選ぶことが重要です。
家庭用蓄電池には、全負荷型と特定負荷型の2種類があります。全負荷型は停電時に家全体に電力を供給できるタイプで、特定負荷型は指定した部屋やコンセントにのみ電力を供給します。全負荷型は200Vに対応しており、特定負荷型は100V対応の家電製品に限られるという違いもあります。
停電時には全負荷型の方が安心感が高まりますが、200V対応の家電製品は出力(W)が大きく、その分電気の使用量(kWh)も増加しやすいため、蓄電池の残量が早く減ってしまう可能性があります。また、全負荷型は特定負荷型よりも価格が高くなりやすい点にも留意が必要です。
割安な時間帯の電力を賢く活用する方法
電気代を節約する目的で家庭用蓄電池を購入する際は、電気代が安い時間帯に蓄電池に電力を蓄え、高い時間帯にその電気を利用するのが効果的です。多くの電力会社では、基本的に深夜の電気料金が安く設定されていますが、料金プランや時間帯は各電力会社によって異なるため、事前に確認することが重要です。
容量以外も確認する
蓄電池を選ぶ際には、容量だけでなく他のポイントも確認することが大切です。家庭用蓄電池には、屋内に設置できるコンパクトな製品から、屋外向けの大きな製品までさまざまなサイズがあります。設置場所を事前に決めた上で、容量とサイズのバランスを考慮して選ぶと安心です。
また、メーカーの保証期間も重要な要素です。家庭用蓄電池の保証期間は一般的に10〜15年程度ですので、サイクル数や使用期間に応じて十分な保証が付いた製品を選ぶことで、万が一の不具合時に無料または低コストで修理や交換を受けることができます。さらに、保証が手厚いメーカーでは、容量保証だけでなく、火災や落雷、台風、洪水、雹害などの自然災害に対する保証も提供しています。保証内容はメーカーによって異なるため、購入前にしっかりと確認することが重要です。
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適切な容量の選び方:家庭用蓄電池のポイント
自宅に設置する蓄電池の容量は、家族構成だけでなくライフスタイルによっても影響を受けます。そのため、家庭用蓄電池の容量を選定する際は、前述の目安を基準にしつつ、普段の電気使用量や使用している電化製品の種類、太陽光発電の有無などの要素を考慮することが重要です。ここでは、家庭用蓄電池の容量を具体的に決定する方法について解説します。
家電の使用時間から見える蓄電池の容量選び
家庭用蓄電池の容量を決定する際は、1日の電気使用量を計算し、必要な容量を逆算することが効果的です。使用する電力量は使用時間を基に考えると良いでしょう。具体的には、次の計算式を用います。
「出力(W)× 時間(時間)÷ 1000 = 電力量(kWh)」
この式を使って大まかな電気使用量を把握するためには、使用頻度の高い家電製品の出力の相場を知っておくと便利です。例えば、電子レンジは1400W、エアコンは750W、洗濯機は400W、冷蔵庫は200W、液晶テレビは50W程度が一般的な目安です。ただし、実際の性能はメーカーやモデルによって異なるため、製品の背面パネルなどに記載された仕様を確認することが重要です。
最近の家電製品には省エネ性能が高く、消費電力の少ないモデルが増えています。1日の電気使用量を抑えて蓄電池の容量を最適化するためにも、古いモデルの家電を使い続けている場合は、買い替えを検討することをお勧めします。
停電時に必要な家電製品から考える蓄電池の容量
家庭用蓄電池の容量を考慮する際には、蓄電池が対応している電圧も重要なポイントです。蓄電池の対応電圧によっては、停電時に特定の家電製品が使用できなくなる可能性があるためです。電圧とは、電気を押し出す力を示し、単位はV(ボルト)で表されます。一般的に、電圧の数値が高いほど、電気を送り出す力が強くなります。
家庭用蓄電池には、主に100V対応と200V対応の2種類があります。100V対応の蓄電池は、照明、冷蔵庫、テレビ、PCやスマートフォンの充電などに適しています。一方、エアコンやIHクッキングヒーターといった大型家電を使用するには、200V対応の蓄電池が必要です。また、製品によっては「トランスユニット」と呼ばれる機器を使用することで、100Vから200Vに電圧を変換することも可能です。
従来は100V対応の家電製品が主流でしたが、最近では200V対応の製品も多く登場しています。家庭用蓄電池を購入する前に、自宅の家電製品の対応電圧を確認することをお勧めします。ただし、200V対応の家電製品は出力(W)が大きい傾向があり、それに伴い電気使用量(kWh)も増えるため、蓄電池の残量が早く減少する可能性があります。停電時に使用したい家電製品の出力をチェックし、蓄電池の容量には余裕を持たせることが大切です。
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蓄電池/容量の決め方5つのポイント
蓄電池の容量を選ぶ際は、以下のような要素が影響します。
- 太陽光パネルの容量
太陽光発電の出力が蓄電池の容量選びに重要です。 - 家庭の電気使用量
家庭での日常的な電気使用量を把握することが必要です。 - 停電時の使用電気量
停電時に必要な電力量を考慮することも大切です。 - 蓄電池の価格
予算に応じた価格設定も選択に影響します。 - 補助金制度
利用可能な補助金制度も考慮に入れるべきです。
これらの要素を総合的に考慮して、自宅に最適な蓄電池の容量を選びましょう。
太陽光パネルの容量
太陽光パネルの容量は、関連する太陽光発電システムが生成できる最大電力を示す指標であり、容量が大きいほど多くの電力を生産できる能力があります。
家庭用蓄電池の容量を選ぶ際には、まず1日の電力使用量を算出し、その数値を基に必要な容量を逆算する方法が効果的です。電力使用量は使用時間を考慮すると良いでしょう。
具体的には、以下の計算式を用いて電力使用量を求めます:
「出力(W)× 時間(時間)÷ 1000 = 電力量(kWh)」
また、この式を使って概算の電力使用量を確認するためには、よく使う家電製品の一般的な出力値を知っておくと便利です。
家庭の電気使用量を見える化!太陽光パネルの効果
一般的に、家庭の平均的な1日の電気使用量は約12〜13kWhとされています。しかし、これはあくまで平均値であり、家庭によって大きく異なることがあります。
例えば、在宅勤務やテレワークを行う場合、電気使用量が増加する傾向があります。一方で、節電や省エネを意識している家庭や外出が多い家庭では、電気使用量が減少することがあります。
さらに、季節や時間帯によっても電気使用量は変動します。したがって、自分の家庭の実際の電気使用量を把握し、そのデータを基に自分に最適な蓄電池の容量を選ぶことが重要です。
家庭の電気使用量
一般的に、家庭の1日あたりの平均電気使用量は約12〜13kWhとされています。しかし、これはあくまで参考値であり、各家庭によって大きな差が見られます。
例えば、在宅勤務やテレワークを行う家庭では、電気使用量が増える傾向があります。一方で、節電や省エネを心がける家庭や外出が多い家庭では、電気使用量が減少することがあります。
さらに、季節や時間帯によっても電気の使用量は変わるため、注意が必要です。したがって、自分の家庭の実際の電気使用量を正確に把握し、そのデータを基に自分に合った蓄電池の容量を選ぶことが重要です。
停電時に必要な電力を把握しよう!家庭の使用電気量
一般的に、停電時に必要とされる最低限の電力は約3kWhとされています。この電力は、照明や冷蔵庫といった必需品、さらにはスマートフォンなどの通信機器の充電にも必要です。ただし、これは家庭によって異なることがあります。
例えば、医療機器や重要な通信機器を使用する家庭、また子供や高齢者の安全を確保するためにエアコンやテレビを利用する場合は、停電時の電力使用量が増加する可能性があります。
逆に、非常用のランタンやバッテリーを備えている家庭や、停電中に外出することが多い場合は、使用電気量が減少することもあります。
したがって、停電時に必要な家電やその使用電力を想定することが重要です。適切な蓄電池の容量を選ぶためにも、一度災害時のシミュレーションを行ってみることをお勧めします。
蓄電池・価格
蓄電池の価格は、購入時に支払う金額を指します。一般的に、蓄電池の価格はその容量に比例して上昇しますが、メーカーや製品によっても大きな差があります。
たとえば、性能や品質が高い蓄電池は、一般的に価格が高くなる傾向があります。また、新しい技術や機能が搭載された蓄電池は、従来の技術や機能を持つものよりも高額になることが多いです。
そのため、自分の家庭の予算やニーズに合わせて、コストパフォーマンスの良い蓄電池を選ぶことが重要です。
補助金制度
補助金制度は、太陽光発電システムや蓄電池を設置する際に、政府や自治体から受けられる経済的支援です。ただし、各自治体によって独自の条件が設定されているため注意が必要です。
これらの条件を無視して選択すると、最悪の場合、補助金を利用できなくなることもあります。自分の住む自治体で補助金が存在するかどうか、またどの機器に対して補助金が適用されるのかを確認することが重要です。
詳しい補助金の記事はこちら↓
蓄電池の容量を決定するための計算方法と目安
蓄電池とは、電気を蓄えておき、必要なときに使用できる装置です。災害などで停電が発生した際には、自家発電や太陽光発電の余剰電力を活用するために、蓄電池が重要になります。
では、どのくらいの容量の蓄電池が必要なのでしょうか?その目安を計算する方法についてご紹介します。
蓄電池の容量を決めるためのポイントと目安
蓄電池の容量を決定する目安は、使用する電化製品の出力(W)を時間(h)で掛け算することで、必要な電力量(kWh)を算出することです。
例えば、テレビ(150W)と照明(100W)を3時間使用した場合の電気使用量は、次のように計算できます。
「(150W + 100W)× 3時間 = 0.75kWh」
最大90%の削減が可能な太陽光発電を利用すれば、電気代の削減や売電による収入の向上、さらには災害時にも電気を使用できるメリットがあります。
蓄電池の容量は、使用する電化製品の出力とその使用時間によって異なりますので、実際に利用する家電の電気量を事前に調査しておくことが大切です。
失敗しない!蓄電池容量選定の3つのポイント
蓄電池の容量を決定する際には、いくつかの注意点があります。ここでは、その中でも特に重要な3つのポイントを紹介します。
① 容量が大きすぎると価格が高くなり、元を取りづらい
容量が大きい蓄電池はその分価格も高くなります。また、容量が大きすぎると、発電した電気を全て使い切れない可能性があります。そのため、必要最低限の容量に抑えることが経済的に有利です。
② 容量が小さすぎると節電効果や停電時の効果が低くなる
蓄電池の容量が小さいと、必要な電力を賄えず、節電効果や停電時のバックアップ機能が十分に発揮できないことがあります。
③ 将来の電気使用量の増加を考慮して決定する
家庭の電気使用量は将来的に増加する可能性があるため、容量を決定する際には将来的なニーズを考慮することが重要です。
容量不足のリスク:節電効果と停電時の影響
一方で、蓄電池の容量が小さすぎると、節電効果や停電時のバックアップ機能が十分に発揮されない可能性があります。容量が小さい場合、発電した電気をすぐに使い切ってしまうため、夜間や曇りの日など発電量が少ないときには、蓄電池からの供給が不足することがあります。
その結果、通常の電力会社からの電力購入が必要になり、これが節電効果を減少させる原因となります。また、停電時には蓄電池からの電力供給が短時間で終了してしまうため、注意が必要です。
したがって、蓄電池の容量は十分に確保することが重要です。このバランスを取るのは難しいため、まずは専門家に相談することを検討してみると良いでしょう。
電気使用量の増加に備える!蓄電池容量の選び方
蓄電池は長期間にわたって資金を回収するためのものであり、その期間には家族構成やライフスタイルの変化、エアコンや冷蔵庫などの家電製品の買い替えや増設などが影響します。このため、蓄電池の容量を決定する際には、現在の電気使用量だけでなく、将来的な電気使用量の増加も考慮することが必要です。
さらに、太陽光発電システムや蓄電池自体の性能は、時間の経過とともに劣化していきます。これらの要因を踏まえ、将来的にも十分な容量を確保することが重要です。
蓄電池の容量選びに困ったら!おすすめの容量ガイド
蓄電池の容量は、使用目的や環境によって異なるため、具体的な目安が欲しいという方も多いことでしょう。そこで、今回は蓄電池のみを検討している法人や一般家庭、また太陽光パネルと併用を検討している法人や一般家庭それぞれにおすすめの容量を紹介します。
① 蓄電池のみを検討している一般家庭の場合
② 太陽光パネルと併用を考えている一般家庭の場合
③ 蓄電池のみを検討している法人の場合
④ 太陽光パネルと併用を考えている法人の場合
それぞれの状況に応じた最適な容量を見つける参考にしてください。
蓄電池導入を考える一般家庭必見!おすすめの容量
蓄電池のみを検討している一般家庭の場合、主な目的は停電時に生活に必要な機器や照明を稼働させることです。このため、日常的な電力消費量や停電時に必要な電力供給時間を考慮して、適切な容量を選ぶことが重要です。
一般的には、5~7kWh程度の中容量の蓄電池が推奨されます。この範囲の蓄電池であれば、約0.5kWの負荷を5~10時間程度まで供給することが可能です。
さらに、蓄電池の設置場所によっては、電力会社からの補助金や減税などのメリットを受けることもあります。設置場所については、事前に電力会社や専門業者に相談することをおすすめします。
一般家庭のための太陽光パネルと蓄電池の組み合わせガイド
太陽光パネルと併用を検討中の一般家庭の場合、太陽光パネルの発電量や売電価格などを考慮して、適切な容量を選ぶことが重要です。
一般的な家庭では、約10kWh程度の蓄電池が適切です。
昼間に発電した電力を効率的に利用することができますし、価格も比較的手頃です。
また、条件次第ではありますが、補助金や減税などのメリットを受けることもできます。
ただ詳細は事前に電力会社や専門業者に相談することがおすすめです。
蓄電池のみを検討する法人必見!容量選びのポイント
蓄電池のみを検討している法人の場合、節電効果はあまり期待できないため、主な目的は停電時に重要な機器や照明を稼働させることです。このため、最低限必要な電力量を計算し、それに応じた適切な容量を選ぶことが重要です。
蓄電池は連系方式を採用しており、複数台をつなげることで容量を増やすことができます。連系方式を利用すれば、必要に応じて容量を柔軟に追加できるため、将来的なニーズにも対応しやすくなります。
法人向け太陽光パネルと蓄電池併用:最適容量の選び方
太陽光パネルと併用を検討している法人の場合、主な目的は昼間に発電した余剰電力を蓄え、夕方や夜間に利用することです。このため、太陽光パネルの発電量や自家消費率を考慮しながら、適切な蓄電池の容量を選ぶことが重要です。
家庭用蓄電池の容量選び:使用目的に応じた最適な選択法
今回は、家庭用蓄電池の容量の目安や選定時のポイントについてお話ししました。家庭用蓄電池を購入する際には、使用方法やライフスタイルに合わせた容量の計算が欠かせません。停電時の電力使用量や太陽光発電システムの発電量、本体価格などを考慮して、適切な容量の蓄電池を選ぶことが大切です。
京セラのEnerezza®(エネレッツァ)シリーズでは、5.0kWh、10.0kWh、15.0kWh(いずれも定格容量)の3つの容量から選べるタイプが用意されています。これにより、自宅に設置している太陽光発電システムの容量やライフスタイル、非常時に必要な電力量に基づいて、最適な蓄電池の容量を選ぶことができます。
容量選びやその他の蓄電池に関するご質問がございましたら、ぜひお気軽にエコ×エネの相談窓口までお問い合わせください。
まとめ
太陽光発電の活用において、蓄電池は重要ですが、最近の災害状況から停電がいつ発生するか予測できないことが明らかです。日本では毎日どこかで停電が起きており、「うちの地域では大丈夫」と考えるのは危険です。大規模な災害が発生すれば、長期間の停電も考えられます。
電気は私たちの生活に欠かせないもので、停電が起きると不便さが増します。そのため、安心して生活するためには電気の備えが必要です。太陽光発電の活用と災害への備えの両方を重視し、蓄電池を導入する際は、最適な製品を選び、アフターサポートが充実している店舗で購入することをお勧めします。
最適な製品は、太陽光の利用状況や蓄電池の使用目的によって異なるため、家族でよく検討することが大切です。また、設置する家の状況によっては取り付けられない蓄電池もあるため、注意が必要です。
私たちは、皆様が最適な蓄電池を選べるよう全力でサポートいたしますので、何かお困りのことがあればお気軽にエコ×エネの相談窓口までお問い合わせください。
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