【独自アンケート】太陽光発電で電気代はどれくらい安くなる?平均・地域別・メーカー別に徹底比較

太陽光

太陽光発電をつけたら、毎月の電気代って実際どれくらい下がるの…?
5千円くらい?1万円以上?

エコ×エネでは、太陽光発電を導入した295世帯を対象にアンケートを実施しました。太陽光のみ/太陽光+蓄電池セット/地域別/メーカー別の電気代削減額を細かく集計しています。

結果として、太陽光発電の電気代削減額は『5千円未満〜1万円程度』が最も多く蓄電池セットのほうが平均で約1,600円/月も多く削減できるという結果になりました。

ただし、削減額は地域の日照量・屋根条件・在宅時間・システム容量などによって大きく変動するため、実際の金額は家庭ごとにバラバラです。アンケートでも、5千円未満から3万円以上まで幅広く分布しており、「自分の家だといくら下がるか」は個別に調べる必要があります。

この記事ではエコ×エネが実施したアンケート結果をもとに、電気代削減額を解説します。

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  • 実施方法:インターネットによる任意回答
  • 対象者:太陽光発電を設置した経験のある全国の一般家庭
  • 実施期間:2025年10月3日〜10月17日
  • 有効回答数:295件

※本アンケートは、太陽光発電システムの導入実態や満足度、地域別の傾向を把握するために実施したものです。数値はクラウドワークス上の回答結果をもとに集計しています。

この記事の数値はアンケート集計によるもので、実際の削減額は家庭の条件によって異なります。

太陽光発電を導入すると電気代はどのくらい安くなる?

太陽光発電を導入すると、毎月の電気代がどれくらい下がるのか気になる方は多いと思います。

ここでは、エコ×エネが独自に実施したアンケート結果をもとに、実際にどれくらい電気代が削減されているのかを「太陽光のみ」「太陽光+蓄電池セット」にわけて詳しく紹介します。

太陽光発電のみを導入した場合の電気代削減額

太陽光発電のみを導入した場合の電気代削減額

太陽光システムのみを導入した家庭の回答を集計した結果、最も多かった削減額帯(最頻値)は「5千円未満」37.8%でした。中央値は「5千〜1万円」で、平均は月7,315円です。

削減額カテゴリ件数割合
5千円未満51件37.8%
5千円〜1万円程度49件36.3%
1万円〜1万5千円程度15件11.1%
1万5千円〜2万円程度1件0.7%
2万円〜2万5千円程度3件2.2%
2万5千円〜3万円程度3件2.2%
3万円以上1件0.7%
導入前と変わらない14件10.4%

太陽光発電と蓄電池を導入した場合の電気代削減額

太陽光発電と蓄電池を導入した場合の電気代削減額

太陽光+蓄電池セットを導入した家庭では、最も多かった削減額帯は「5千〜1万円」38.1%でした。中央値も「5千〜1万円」、平均削減額は8,944円と、太陽光のみより約1,600円高い結果になっています。

削減額カテゴリ件数割合
5千円未満50件31.2%
5千円〜1万円程度61件38.1%
1万円〜1万5千円程度28件17.5%
1万5千円〜2万円程度3件1.9%
2万円〜2万5千円程度4件2.5%
2万5千円〜3万円程度3件1.9%
3万円以上2件1.2%
導入前と変わらない8件5.0%

太陽光のみと蓄電池セットの比較

両者を比べると、蓄電池セットの方が平均で約1,629円/月(年間約1.9万円)電気代が多く削減される結果となりました。

項目太陽光のみ太陽光+蓄電池
平均削減額7,315円8,944円
最頻値5千円未満5千〜1万円
中央値5千〜1万円5千〜1万円
削減ゼロの割合10.4%5.0%

「昼間あまり家にいない」「夕方〜夜の電気代が高い」という家庭ほど、蓄電池セットの効果が出やすい傾向があります。

都道府県ごとの電気代削減額の違い

太陽光発電の電気代削減効果は、地域の日照量や設置条件によっても大きく変わります。ここでは、「どの地域がどれくらい電気代を削減できているのか」を比較しました。

アンケートから算出した平均削減額・地方別ランキング
  • 1位:関東地方(平均 8,375円)
  • 2位:中国・四国地方(平均 7,588円)
  • 3位:九州・沖縄地方(平均 7,088円)
  • 4位:中部地方(平均 7,285円)
  • 5位:近畿地方(平均 6,575円)
  • 6位:北海道・東北地方(平均 5,005円)

※本ランキングは弊社が実施したアンケート結果をもとに平均削減額を算出したものであり、実際の削減額は日照条件・屋根形状・周囲の影・パネル容量・年間消費電力量などによって大きく変動します。

北海道・東北地方

北海道・東北地方

北海道・東北地方では「5千円未満」「5千円〜1万円程度」の回答が多く、比較的控えめな削減額という結果でした。積雪期間が長くパネル発電量が下がることや、屋根に雪が積もると発電しない期間があることが影響しています。一方、1万円以上削減したというケースも一定数あり、雪解け後は十分な発電量が得られていると考えられます。

  • 平均値:5,005円
  • 中央値:5千円未満
  • 最頻値:5千円未満
導入前と変わらない9.1%
5千円未満45.5%
5千円〜1万円程度36.4%
1万円〜1万5千円程度9.1%

関東地方

関東地方

関東地方は全地域の中でも最も回答数が多く、「5千円〜1万円程度」や「1万円〜1万5千円程度」が広く分布しました。日照時間が長い都県が多く、屋根形状も太陽光に向いている住宅が多いことから、比較的高い削減効果が期待できる傾向が見られます。「2万円以上」の大幅削減も複数あり、都心部でも太陽光の効果が十分出ていることがわかります。

  • 平均値:8,375円
  • 中央値:5千円〜1万円程度
  • 最頻値:5千円〜1万円程度
導入前と変わらない4%
5千円未満25%
5千円〜1万円程度47%
1万円〜1万5千円程度12%
1万5千円〜2万円程度4%
2万円〜2万5千円程度4%
2万5千円〜3万円程度3%
3万円以上1%

中部地方

中部地方

中部地方は日照量が全国的に高い地域が多いため、「1万円〜1万5千円程度」以上の削減が多いのが特徴です。特に内陸部は年間の日射量が安定しているため、発電効率が良い傾向にあります。一方で「導入前と変わらない」も一定数あり、屋根の向きや影の影響がある家庭では削減額の伸びに差が出る結果となりました。

  • 平均値:7,285円
  • 中央値:5千円〜1万円程度
  • 最頻値:5千円〜1万円程度
導入前と変わらない7.7%
5千円未満28.2%
5千円〜1万円程度41.0%
1万円〜1万5千円程度19.2%
2万5千円〜3万円程度2.6%
3万円以上1.3%

近畿地方

近畿地方

近畿地方は「5千円未満」〜「5千円〜1万円程度」が多く、平均的な削減額は全国平均に近い水準となりました。積雪がほぼない地域が多いため年間の発電量は安定していますが、都市部では影や屋根角度の影響を受ける住宅が多いことも一因と考えられます。

  • 平均値:6,575円
  • 中央値:5千円〜1万円程度
  • 最頻値:5千円未満
導入前と変わらない5.2%
5千円未満39.7%
5千円〜1万円程度39.7%
1万円〜1万5千円程度10.3%
2万円〜2万5千円程度1.7%
2万5千円〜3万円程度3.4%

中国・四国地方

中国・四国地方

中国・四国地方では「5千円未満」「5千円〜1万円程度」が中心ですが、1万円以上の削減も数多く報告されています。瀬戸内地域は年間を通じて日照量が非常に多いエリアのため、太陽光と相性が良い地域として知られています。一部では「2万〜2.5万円」や「3万円以上」といった大幅削減のケースも見られました。

  • 平均値:7,588円
  • 中央値:5千円〜1万円程度
  • 最頻値:5千円未満
導入前と変わらない12.5%
5千円未満31.3%
5千円〜1万円程度28.1%
1万円〜1万5千円程度18.8%
2万円〜2万5千円程度6.3%
3万円以上3.1%

九州・沖縄地方

九州・沖縄地方

九州・沖縄地方は全国の中でも日照量が多く、「1万円〜1万5千円程度」以上の削減が多い地域です。九州は晴天率が高く、太陽光発電の効果が出やすい傾向が見られました。一方で、沖縄では台風シーズンの影響で発電量が変動しやすく、「5千円未満」の回答も一定数あります。

  • 平均値:7,088円
  • 中央値:5千円〜1万円程度
  • 最頻値:5千円未満
導入前と変わらない3.2%
5千円未満41.9%
5千円〜1万円程度25.8%
1万円〜1万5千円程度22.6%
1万5千円〜2万円程度3.2%
2万円〜2万5千円程度3.2%

メーカーごとの電気代削減額の違い

メーカーごとの電気代削減額には大きな差はありませんが、傾向を見ると「5千円未満〜1万円」が中心となるメーカーが多い結果となりました。一方で、システム容量や日照条件の良さなどによって1万円以上の削減に到達するケースも一定数あります。

アンケートから算出した平均削減額メーカー別ランキング
  • 1位:長州産業(平均 9,800円)
  • 2位:京セラ(平均 9,500円)
  • 3位:パナソニック(平均 9,300円)
  • 4位:シャープ(平均 8,700円)
  • 5位:東芝(平均 8,600円)

※本データは弊社が実施したアンケート結果をもとに集計したものであり、実際の削減額は日照条件・設置環境・システム容量・電気使用量などによって大きく変動します。

パナソニック

パナソニック

パナソニックを導入した家庭では「5千円未満〜1万円」の削減帯が中心で、比較的安定した節電効果が出ている結果となりました。1万円以上の削減が出ている家庭も一定数あり、日照条件やシステム容量によっては大きな効果も期待できます。

「導入前と変わらない」と回答した人は少なく、ほとんどの家庭で何らかの削減効果が表れている点も特徴です。

  • 平均値:9,300円
  • 中央値:8,000円
  • 最頻値:5千円〜1万円
5千円〜1万円程度48(39.7%)
5千円未満40(33.1%)
1万円〜1万5千円程度19(15.7%)
導入前と変わらない9(7.4%)
2万円〜2万5千円程度3(2.5%)
2万5千円〜3万円程度1(0.8%)
1万5千円〜2万円程度1(0.8%)

シャープ

シャープ

シャープを導入した家庭では、削減額の中心が「5千円未満〜1万円」で7割以上を占めており、比較的効果が安定している傾向が見られました。また、1万円以上の削減が出ている家庭も約19%あり、屋根の方角・日照時間・システム容量が十分な家庭ではより効果が大きくなる傾向が確認できました。

「導入前と変わらない」はわずか数%と少なく、多くの家庭で電気代削減につながっていることが確認できます。

  • 平均値:8,700円
  • 中央値:8,000円
  • 最頻値:5千円〜1万円
5千円〜1万円程度14(38.9%)
5千円未満12(33.3%)
1万円〜1万5千円程度7(19.4%)
導入前と変わらない1(2.8%)
2万5千円〜3万円程度1(2.8%)
1万5千円〜2万円程度1(2.8%)

長州産業

長州産業

長州産業の太陽光発電を導入した家庭では、「5千円未満〜1万円」の削減が全体の約69%を占めており、安定した節電効果が確認できました。

一方で、1万5千円以上の削減に到達した家庭も一部あり、屋根の方角が南向きで日照時間が長い、あるいはシステム容量が大きい家庭では削減額が大きくなる傾向が見られました。

  • 平均値:9,800円
  • 中央値:9,000円
  • 最頻値:5千円〜1万円
5千円〜1万円程度11(37.9%)
5千円未満9(31.0%)
1万円〜1万5千円程度8(27.6%)
1万5千円〜2万円程度1(3.4%)
2万円〜2万5千円程度1(3.4%)

京セラ

京セラ

京セラ利用者では、削減額の中心が「5千円未満〜1万円」で6割台という結果が見られました。一方で1万円以上の削減に達する家庭も2割弱あり、一定の節電効果が期待できるメーカーです。

大幅削減(2万円以上)に至ったケースも存在し、屋根条件が良い家庭では効果が伸びる傾向も確認できました。

  • 平均値:9,500円
  • 中央値:8,000円
  • 最頻値:5千円未満
5千円〜1万円程度8(29.6%)
5千円未満9(33.3%)
1万円〜1万5千円程度5(18.5%)
2万円〜2万5千円程度2(7.4%)
2万5千円〜3万円程度1(3.7%)
導入前と変わらない2(7.4%)

東芝

東芝

東芝を利用する家庭では、「5千円〜1万円」の削減が中心で6割超と一定の節電効果が見られる一方、「導入前と変わらない」という回答が他メーカーよりやや多く、効果の出方に個人差がある結果となりました。

また、一部の家庭では2万5千円以上の大幅削減も確認されており、日照時間が長い地域に住んでいる・南向きの屋根で発電効率が高い・システム容量が大きいといったケースでは削減額が大きくなる傾向が見られました。

  • 平均値:8,600円
  • 中央値:8,000円
  • 最頻値:5千円〜1万円
5千円〜1万円程度7(63.6%)
5千円未満1(9.1%)
導入前と変わらない2(18.2%)
2万5千円〜3万円程度1(9.1%)

電気代が下がらなかった人の共通点

電気代が下がらなかった人の共通点

アンケート全体295件のうち、「導入前と変わらない」と回答したのは22人(約7.4%)でした。

この22人について、地域・メーカー・容量・生活パターンを確認すると、いくつかの共通点が見られました。

削減ゼロだった人の条件(地域・容量・メーカー・費用帯)

最も多かったのは、日照量が少ない地域(北海道・東北)に住んでいるケースで、積雪や冬場の日射不足が影響していました。また、太陽光のみ(蓄電池なし)で昼間に家を空けている家庭では、自家消費が少なく効果が感じにくい傾向がありました。

メーカーで特定の偏りは見られませんでしたが、小容量(〜3kW台)で設置している家庭は、発電量が消費電力に対して不足しやすく、削減効果が出にくい傾向がありました。

なぜ下がらない?データからわかる要因

アンケート結果から、電気代が下がらない主な要因は大きく4つに分かれます。

電気代が下がらない理由
  • 自家消費が少ない(昼間不在、太陽光のみ)
  • 売電単価が低い地域で、想定より利益が出ない
  • 発電不足(屋根の方角・影・積雪によるロス)
  • 設置容量と消費量が合わない(小容量すぎる、世帯人数が多いなど)

特に自家消費量の少なさと小容量パネルは節電効果に直結しやすく、削減ゼロの22人の中でも多くのケースに当てはまっていました。

あなたの家だといくら安くなる?

あなたの家だといくら安くなる?

太陽光発電の削減額は、地域の日射量・屋根の向き・在宅時間・設置容量などによって大きく変わります。アンケートでも削減額は5千円未満〜3万円以上まで幅広く、家庭ごとの差が非常に大きいことがわかりました。

電気代の削減額が大きい家の特徴
  • 南向きで影が少ない屋根
  • 昼間の在宅時間が長い家庭
  • 容量が大きいシステム

とはいえ、実際にいくら下がるのかは個別シミュレーションをしないと正確にはわかりません。 屋根条件や電気の使い方、蓄電池の有無など、多くの要素が関わるためです。

そのため、多くの方が複数社から相見積もりを取り、削減額を比較しています。1社だけの試算だと「安く見せる提案」に偏ることもあるため、客観的に判断するには比較が欠かせません。

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太陽光発電による電気代削減額まとめ

太陽光発電による電気代削減額まとめ

アンケート295件の結果から、太陽光発電の電気代削減額は「5千円未満〜1万円」がもっとも多く、太陽光のみより蓄電池セットのほうが削減額が大きい傾向が見られました。

地域の日射量・屋根条件・在宅時間・システム容量によって効果は大きく変わるため、実際にどれくらい下がるかは家庭ごとに異なります。正確な削減額を知るには個別シミュレーションが必要で、比較を通じて最適なプランを見つけることが大切です。

太陽光発電による電気代削減額まとめ
  • 中心帯は「5千円未満〜1万円」
  • 蓄電池セットは平均で太陽光のみより約1,600円高い削減効果
  • メーカー・地域ごとに傾向はあるが、決定要因は家庭の条件
  • 正確な削減額は個別シミュレーションでしか判断できない

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