2025年度、鎌倉市では太陽光発電と蓄電池の導入を支援するため、「鎌倉市重点対策加速化事業費補助金」という新たな補助制度がスタートしました。

この制度では、家庭用太陽光発電に対して1kWあたり7万円、蓄電池には設置費用の1/3(上限14.1万円/kWh)の補助金が用意されており、自己所有だけでなくPPAやリース型も補助対象となっています。
この記事では、補助金の対象となる設備や条件、申請方法、注意点、自己所有とPPAの違いなどを詳しく解説しています。

制度の詳細をしっかり確認し、補助金を最大限に活用しましょう。
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【2025年最新】鎌倉市の太陽光発電補助金
鎌倉市では太陽光発電システムと蓄電池に対して、「鎌倉市重点対策加速化事業費補助金」という制度を実施しています。
ここでは具体的な補助金額や申請期間など、補助金の概要を詳しく解説します。
補助対象設備と補助金額
- 太陽光発電設備:7万円/kW
- 蓄電池:設置費用の1/3(上限14.1万円/kWh)
太陽光補助金の対象となる設備は、建材一体型やソーラーカーポートを除いた、明確に区分できるシステムに限られます。
上記のように補助金額は、設備容量のkW数に応じて計算され、1kW未満の端数は切り捨てとなります。
蓄電池は、太陽光発電設備と同時に導入した場合のみ補助対象となり、単独での設置は対象外です。
- 固定価格買い取り制度(FIT)やFIP制度の認定を取得しないこと
- 発電した電力量のうち30%以上を自家消費すること
- 建材一体型やソーラーカーポート型は対象外(ただし、太陽光発電設備のみ明確に分離できる場合は対象)
- 容量は、太陽電池モジュールの公称最大出力合計とパワーコンディショナ定格出力合計のうち、いずれか低い方で算定
補助金の申請受付期間
令和7年5月1日(木)~令和8年1月15日(木)
鎌倉市の太陽光補助金の申請受付期間は、令和7年5月1日(木)~令和8年1月15日(木)までです。
ただし市の予算が上限に達した場合は、1月15日(木)よりも前に受付が締め切られます。
工事着工だけでなく、契約の締結だけでも補助対象外となるため、注意が必要です。
補助対象者の要件
- 鎌倉市内の住宅に太陽光発電設備を設置する人
- 鎌倉市税を滞納していない人
- 暴力団に関係していない人
鎌倉市の補助金は、太陽光発電設備を自己所有する方だけでなく、リースやPPAモデルも対象となります。
PPA・リース型と自己所有の違いは、以下のとおりです。
項目 | PPA・リース型 | 自己所有 |
---|---|---|
初期費用 | ゼロまたは非常に少額 | 全額自己負担(数十万円〜数百万) |
保守・メンテナンス | PPA・リース事業者が対応 | 原則自己対応または有料契約 |
所有権 | 契約期間中は事業者が所有 (期間満了後に移管される場合あり) | 設置時から自分が所有 |
月々の費用 | 使用電力量に応じた支払い (電気代として) | 電気代の節約分が経済メリット |
売電収入 | 原則事業者が得る | 自家消費+余剰分は自己の収入に |
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鎌倉市の太陽光発電補助金申請方法

申請方法
必要な書類をそろえて申請窓口へ提出するか、オンラインからの申請が利用できます。
申請から交付決定までは通常1か月程度の時間がかかるため、スケジュールに余裕を持って準備を進めましょう。
補助金の対象となるには、必ず市の交付決定通知を受けてから工事に着手する必要があります。
- 事前準備
必要書類(見積書、仕様書など)を揃える - 交付申請
申請窓口に交付申請書を提出(代理人による提出も可能) - 交付決定
内容審査後、市から交付決定通知が発行される(通常1か月程度) - 契約・工事着手
交付決定後に設備の契約・工事を実施 - 実績報告
事業完了後、令和8年(2026年)2月15日(日曜日)までに実績報告書を提出 - 補助金交付
実績報告審査後、指定の口座に補助金が交付される
申請時の注意点
補助金を受けるには、必ず交付決定通知を受け取った後に工事を始めることが原則です。
事前に契約や工事を開始してしまうと、補助対象外となるので注意が必要です。
- 交付決定前の着手は禁止
交付決定前に契約や工事に着手した場合、補助対象外となります。 - 例外的に「事前着手届」の提出で認められる場合がある
令和7年(2025年)4月1日以降の着手に限られます。 - 交付決定には約1か月ほどかかる
申請後、すぐに工事できるわけではない点に注意しましょう。 - 完了期限に注意
設置工事は令和8年2月15日(日)までに完了し、実績報告書を提出する必要があります。
必要書類
鎌倉市の補助金を申請する際は、以下すべての書類を準備する必要があります。
- 交付申請書(様式第1号)
- 交付申請書・別紙(様式第1号別紙)
- 役員等氏名一覧表(様式第2号)
※個人・個人事業主も本人情報を記入 - 設置費用の根拠となる書類
補助対象経費(工事費・設備費・業務費・事務費)の内訳が分かる見積書など - 設備容量等が分かる書類
※見積書等で代用できる場合は提出不要 - 太陽光発電設備および蓄電池の配置図
- 直近1年間の月別電力消費量が分かる資料
※1年分のデータがない場合は事前に相談 - 想定の月別発電量が分かる資料
実績報告は、工事が終わったあとから、令和8年(2026年)2月15日(日曜日)までに提出する必要があります。
- 実績報告書(様式第10号)
- 実績報告書個票(様式第10号(その2))
- 施工前・施工後の写真
- 契約を証明する書類(契約書、注文書など)
- 工事費用の支払いを確認できる書類(領収書の写し)
- 請求書
必要書類は、鎌倉市の公式サイトからダウンロードが可能です。
鎌倉市で太陽光発電設備を導入するメリット

専用問い合わせ窓口の体制が整っている
鎌倉市では、補助金申請に関する専用の問い合わせ窓口が設けられています。
三浦半島重点補助金事務局
- 電話番号(コールセンター):0120-201-603(フリーダイヤル)
- 対応時間:午前8時30分~午後8時00分(土日・祝日も対応、年末年始〈12月29日~1月3日〉を除く)
- 電子申請:【三浦半島】重点対策加速化事業費補助金申請フォーム
- 郵送申請先:〒101-0021
東京都千代田区外神田一丁目18番13号 秋葉原ダイビル10階
(株)エスプールグローカル内 三浦半島重点補助金事務局 宛て
PPA・リース型も補助金の対象
鎌倉市の補助制度では、自己所有型だけでなく、初期費用を抑えられるPPA(電力購入契約)やリース型の導入方式も補助対象となっています。
まとまった資金がなくても太陽光発電を導入しやすくなり、幅広い世帯や事業者にとってメリットとなるでしょう。
ただし、PPA・リース型は注意が必要です。
- 契約期間中は設備の所有権が事業者にあり、発電した電気を自由に使えない
- 契約内容によっては中途解約が難しい場合がある
- 将来的に割高なコストとなる
補助金の対象ではあるものの、長期的な経済メリットや自由度の面では自己所有型に劣るため、慎重に契約条件を比較検討したうえで導入することが大切です。
予算の残りが公式サイトで確認できる
鎌倉市の公式サイトでは「令和7年度鎌倉市重点対策加速化事業費補助金」の予算と、執行率を発表しています。
この補助金全体での予算は、5,340万円となっています。
令和7年5月12日時点の執行率は、約6%と発表されているため、まだ予算に余裕はありそうです。
鎌倉市で太陽光発電を導入するデメリット

国や他の補助金と併用がでいない
鎌倉市には「鎌倉市重点対策加速化事業費補助金」のほかに、「住宅用再生可能エネルギー設備・省エネ機器等の補助金」も交付しています。
「鎌倉市重点対策加速化事業費補助金」と「住宅用再生可能エネルギー設備・省エネ機器等の補助金」の組み合わせは併用できません。
- 鎌倉市重点対策加速化事業費補助金+DR補助金
→併用× - 鎌倉市重点対策加速化事業費補助金+住宅用再生可能エネルギー設備・省エネ機器等の補助金
→併用× - 鎌倉市重点対策加速化事業費補助金+神奈川県の補助金
→併用× - 住宅用再生可能エネルギー設備・省エネ機器等の補助金+DR補助金
→併用○ - 住宅用再生可能エネルギー設備・省エネ機器等の補助金+神奈川県の補助金
→併用○
申請窓口は鎌倉市役所ではない点に注意が必要
鎌倉市役所の窓口では、太陽光発電・蓄電池に関する補助金受付を行なっていません。
「三浦半島重点補助金事務局」が窓口となっており、申請書の提出や修正の依頼、問い合わせなどをすべて一括で対応してくれます。
スムーズに補助金申請ができるよう「申請窓口は市役所ではなく外部業者」ということを覚えておきましょう。
施工業者によって費用に差が出る
太陽光発電の設置費用は、同じ設備でも施工業者によって大きく異なる場合があります。
太陽光発電の導入を検討する際は、複数社から見積もりを取り、内容をしっかり比較することが重要です。
複数社から見積もりを取得する際は、「エコエネ」のような一括見積もりサイトの利用がおすすめです。
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鎌倉市の太陽光発電補助金 まとめ

鎌倉市では「重点対策加速化事業費補助金」という補助金制度を実施しており、太陽光発電と蓄電池の導入を強力に支援しています。
- 太陽光発電設備:7万円/kW
- 蓄電池:蓄電システム+工事費の1/3(上限14.1万円/kWh)
PPAやリース型の設置も補助対象となっていますが、長期的なコストメリットや売電収益、自家消費の自由度を考えると自己所有型での設置がおすすめです。
導入を検討している方は、補助金の対象条件や申請方法を確認し、複数社から見積もりを取って最適なプランを選びましょう。

エコエネでは、鎌倉市の補助金に対応した見積もり依頼も可能なので、ぜひ以下からご利用ください。
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