太陽光発電ってデメリットが多いって聞くけど、本当にお得なの？
後悔しないためにはどうしたらいい？
太陽光発電の導入を検討する際は、初期費用の高さやメンテナンスの手間など、さまざまな不安が浮かんできます。設置後に「こんなはずじゃなかった」と後悔する声も、実際に耳にすることがあるでしょう。
確かに情報不足のまま導入を決めてしまうと、想定外の出費やトラブルにつながる可能性があります。しかしデメリットに対して適切な対策を講じることで、後悔なく多くのメリットを実感できるプランで導入することも可能です。
この記事では、太陽光発電のデメリット、アンケートで分わかったリアルな後悔の声、具体的な対策、そして導入のメリットまでをわかりやすく解説します。
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太陽光発電を導入するデメリット
太陽光発電には電気代削減や災害時への備えといったメリットがある一方で、導入前に知っておくべきデメリットもあります。ここでは、太陽光発電を導入する際に注意すべきポイントを詳しく見ていきましょう。
初期費用が高く回収に時間がかかる
太陽光発電の導入には、太陽光パネル・パワーコンディショナー・設置工事費などで100万円以上かかるケースが一般的です。全国的な標準価格は1kWあたり約30万円で、5kWシステムの場合は総額150万円前後が目安となります。
また、設置費用は新築住宅と既築住宅で差があります。
- 新築住宅：約28.6万円/kW
- 既築住宅：約32.6万円/kW
新築は最初から太陽光を前提に配線や設置位置を決められるため、工事がシンプルで費用を抑えやすいです。既築は屋根補強や追加配線が必要になることが多く、その分コストが高くなりやすい傾向があります。
さらに、初期費用を回収するまでには10年以上かかることも珍しくありません。その間に機器の故障や性能低下が起きた場合、修理費や交換費が発生し、想定していた回収計画が崩れる可能性もあります。
天候・日射量・夜間など発電が不安定になる
- 曇り・雨の日は発電量が大きく低下する
- 夜間はまったく発電できない
- 冬や梅雨は日照時間が短く安定しにくい
太陽光発電は太陽光が弱いと発電量が大きく減少し、夜間はゼロになります。日照時間が短い冬や梅雨時期には、思うように電気を自給できない日が続くこともあるでしょう。
天候に左右されやすい性質上、安定した電力供給を期待しにくく、電力会社からの電気購入が必要になる場面も多くなります。発電量が不安定だと、電気代削減の効果も月によって変動してしまいます。
屋根材・方角・強度によっては設置できない場合がある
太陽光パネルを設置するには、屋根の素材・方角・傾斜・強度などさまざまな条件を満たさなければなりません。以下のようなケースでは、太陽光パネルの設置が難しい場合があります。
- 屋根材が古い・強度不足でパネルの重さに耐えられない
- 北向きの屋根など、日射量が不足する
- 隣家や建物の影で発電効率が落ちる
- 屋根の形状が複雑で設置面積が確保できない
屋根に太陽光パネルを設置できない場合は、ソーラーカーポートの設置や庭への地面設置、屋根リフォームと同時に太陽光対応の屋根材へ交換するといった方法を検討する必要があります。
メンテナンスや機器寿命で追加費用がかかる
太陽光発電システムは、定期的なメンテナンスが欠かせません。パネルの汚れや故障の点検、配線の劣化チェックなど、維持管理には費用がかかります。
住宅用太陽光発電のメンテナンスでは、主に以下の費用が発生します。
- 定期点検費用：1回あたり約4万円が相場
屋根上の太陽光発電システムは、定期点検を約4年ごとに行うケースが一般的です。点検ではパネル・配線・接続部などの状態確認が行われます。 - パワーコンディショナーの交換費用：約25万円〜50万円前後が相場
太陽光システムの重要機器であるパワコンは寿命が短く、10〜15年程度で交換が必要になることが多いです。 - 修理費用：10万〜35万円程度が相場
各設備のメンテナンスにかかる費用をあらかじめ見積もっておくことで、運用中の想定外出費を減らせます。
太陽光パネル自体の寿命は20〜30年とされていますが、経年劣化により発電効率は徐々に低下していきます。こうした維持費用を見込んでおかないと、想定外の出費が家計を圧迫してしまいます。
売電価格の低下で収益性が変動する
売電価格は年々低下しており、以前のような高収益は期待しにくくなっています。2012年のFIT売電価格は1kWhあたり42円でしたが、2025年には15円へと大きく下落しています。
売電収入を当てにして導入計画を立てても、収益性が想定を下回る可能性があります。また、FIT期間の10年が終了すると、さらに安い価格でしか売電できなくなります。
反射光や重量負荷など住宅トラブルの可能性がある
太陽光パネルを設置すると、角度や設置位置によっては、隣家の窓に強い光が差し込んでしまい、近隣トラブルに発展する可能性があります。
- 反射光が隣家に入りクレームになる
- パネル重量による屋根への負荷
- 施工不良による雨漏り・屋根材の破損
パネルの重さが屋根に負担をかけることで、雨漏りや構造の劣化を招く恐れがあります。施工不良があると屋根材の破損や防水性能の低下につながり、修繕費が高くなる可能性もあります。
パワコンなど周辺設備の設置スペースが必要になる
設置場所によっては生活動線を妨げたり、見た目が悪くなったりすることもあります。設置場所の環境が悪いと機器の故障リスクが高まるため、適切な場所選びが必要です。
スペースに余裕がない住宅では、設置場所の確保が難しい場合もあります。
太陽光発電の悪い口コミ・後悔した人のリアルな声
太陽光発電を導入した人の中には、費用面・発電量・施工品質などで後悔しているケースもあります。エコ×エネの相談窓口では独自アンケートを実施し、太陽光発電のデメリットや後悔したことを調査しました。
初期費用が高い・元が取れない・費用対効果の不満
太陽光発電の悪い口コミの中で最も多かったのが、「初期費用の高さ」や「元が取れない」という不満でした。電気代が下がっても、設置費用の回収まで時間がかかると感じる人は少なくありません。売電価格の下落もあり、期待していたほどの経済効果を得られないケースも見られました。
毎月電気代が安くはなっているが、太陽光パネルの金額が高くて元を取れていないように感じてきたから。
売電で月平均1万円くらい収入がある。初期費用など元を取るのはかなり先な気がする。
太陽光発電を導入して良かったのは、電気代が安くなったこと、売電収入が得られること、停電時でも電気が使える安心感があることです。
一方で初期費用が高いことや、天候によって発電量が変わること、売電価格が下落や機器の故障などで思ったほど徳にならないことも。
太陽光の発電により、電力会社からの購入が軽減されることで電気代は安くなりました。しかしながら、設置費用が思った以上に高くて少し後悔しました。
初期費用が高いしメンテナンス料金も高いので採算が合わないです。
施工不良で雨漏りなどのトラブルが発生したケース
施工品質に関する後悔の声も複数あり、業者選びが大きなポイントとなっていることがわかります。取り付け角度のミスや、業者の倒産・引き継ぎ不備によってサポートが受けられなくなるケースもありました。十分な情報収集や比較ができていなかったことを後悔する声も目立ちました。
fit中は助かった。 いざパワコン壊れたら既に製造終了もでるで青ざめた
環境に貢献できた点
導入した時の会社がなくなったので残念。
管理会社も転々として、よくわからなくなった
飛び込み営業で購入したが、業界が、安定していない印象を受けた
個人的には、屋根が無駄なので、効率と関係なく全ての家で屋根に乗せればいいのにって思ってるので残念
国の環境対策としてありだと思う
発電機をつける前の業者の方の話だと、毎月支払う取付工賃の代金より売電の代金の方が高いので損はしない！という話だったのですが、実際つけてみると売電の料金のほうが安いので完全に赤字でした。
もっと情報収集をしてから取り付ければよかったと後悔しています。
専門の業者に工事をしてもらったのですが、取り付ける角度が悪かったせいか、発電効率が思ったよりも悪かったからです。
南向きの屋根が小さすぎて十分な面積のパネルが設置できなかったことで発電量がかなり少なく、補助金があったとはいえ出したお金分の価値があったかというと微妙なところでした。台風の時や大雪の時にパネルがかなり心配になりますし、ちょっと設置を後悔しています。
維持費が想定より高くついたケース
導入後のメンテナンス費用やパワコン交換など、ランニングコストが負担になったという声も多く寄せられました。季節による発電量の差や、経年劣化による発電効率の低下を実感し、想定より維持費がかかると感じた人もいます。長期的なコスト見込みが不足していたことを後悔につながるケースもありました。
夏場は太陽光発電で日中の電力を賄えるので良かった。冬は全く発電がないので電気代が高くなる。
電気代が少し安くなりましたが、10年が経過した頃から発電力が低下しているような気がします。15年くらい経過した頃に一度メンテナンスをして、その後は少し発電力が戻りましたが、ピークの性能に比べると70％くらいに感じます。
夏の電気代が若干安くなったこと。定期的なメンテナンスが必要で大変だったこと。
設置した当時は売電価格が高かったので良かったと思ったが今はそれほどでもないのでガッカリしています。パワコンを約10年ごとに交換しなければならないのも負担です。
太陽光発電を導入して、メンテナンス費用が予想以上にかかる。パワーコンディショナーの交換（一般的に10〜15年目安）など、定期的なメンテナンス費用や機器の交換費用を見込んでいなかった。太陽光パネルも故障することもあるので、修理代が高くなります。
- 実施方法：インターネットによる任意回答
- 対象者：太陽光発電を設置した経験のある全国の一般家庭
- 実施期間：2025年10月3日〜10月17日
- 有効回答数：295件
※本アンケートは、太陽光発電システムの導入実態や満足度、地域別の傾向を把握するために実施したものです。数値は、クラウドワークス上の回答結果をもとに集計しています。
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太陽光発電のデメリットを抑えるための対策
太陽光発電には確かにデメリットと感じられることがありますが、適切な対策を講じることで、リスクを最小限に抑えることが可能です。ここでは、デメリットを軽減するための具体的な方法を解説します。
自治体の補助金を活用して初期費用の負担を減らす
太陽光発電の導入費用は、補助金を活用することで大幅に抑えられます。補助金制度は自治体によって内容が異なるため、必ず最新情報を確認しましょう。国の補助制度と併用できるケースも多く、うまく組み合わせることで負担をさらに減らせます。
- 国の補助金：太陽光発電単体にはなし
- 東京都の補助金：最大45万円
- 文京区の補助金：最大70万円
日射量・影・屋根材など自宅との相性を事前にシミュレーションする
太陽光発電を導入する前に、自宅の環境に合った発電量をシミュレーションすることが大切です。日射量・屋根の方角・傾斜角度・周囲の建物による影の影響などを詳しく調査し、年間の発電量や電気代削減額を事前に把握しておきましょう。
- 年間の日射量と予測発電量
- 周辺の影の影響（隣家・建物・樹木）
- 屋根の方角・傾斜が最適かどうか
- 屋根材・屋根強度がパネル設置に適しているか
多くの施工業者は無料でシミュレーションを提供しており、現地調査を行ったうえで正確なデータを算出してくれます。
複数の施工業者を比較して施工不良リスクを防ぐ
太陽光発電の施工品質は、業者によって大きく異なります。施工不良があると、雨漏りや発電効率の低下、機器の故障といったトラブルが発生する可能性があるため、信頼できる業者選びが何よりも重要です。
- 施工実績・施工資格の有無
- 保証内容・アフターサービスの充実度
- 使用する機器メーカーの品質
- 口コミ評価やトラブル履歴
複数の業者から見積もりを取り、価格だけでなく施工実績・保証内容・アフターサービスの充実度を比較しましょう。また、口コミや評判を調べ、過去にトラブルがなかったかを確認することも大切です。
太陽光導入で後悔したくない方は、複数社からの見積もりを取ることが大切です。エコ×エネの相談窓口では、完全無料で最大4社からの見積もりが届くので、手間をかけずに優良業者を比較できます。
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長期的な維持費・パワコン交換費まで含めて回収計画を立てる
パワーコンディショナーの交換費用・定期点検費用・パネルの清掃費用など、運用中に発生するコストをあらかじめ見積もっておきましょう。
これらの費用を考慮したうえで、電気代削減額や売電収入と比較し、何年で投資回収できるかを計算することが大切です。
蓄電池を併用する
蓄電池を併用することで、天候による発電量の不安定さを大幅に緩和できます。ただし導入費が100万円以上かかるため、予算や生活スタイルに合わせて導入を検討しましょう。
- 雨・曇り・夜間でも自家発電した電気を使える
- 電力購入量が減り、電気代削減効果が高まる
- 停電時のバックアップ電源として利用できる
また、蓄電池があれば停電時にも電気を使い続けられるため、災害時の備えとしても有効です。
太陽光発電を導入するメリット
太陽光発電にはデメリットもありますが、導入することで得られるメリットも数多くあります。ここでは、太陽光発電を導入するメリットを見ていきましょう。
電気代節約につながり家計負担を減らせる
太陽光発電を導入すると、自宅で発電した電気を使えるため、電力会社から購入する電気量を減らせます。日中に発電した電気を家庭で消費すれば、その分の電気代が不要になり、毎月の光熱費を大幅に削減できるでしょう。
とくに在宅時間が長い家庭や、日中に家電を多く使う家庭では、節約効果が高くなります。また、電気代の高騰が続く昨今では、自家発電による電気代削減のメリットはさらに大きくなっています。
売電収入や電気代高騰対策に役立つ
太陽光発電で余った電気は、電力会社に売却して収入を得られます。FIT制度を利用すれば、10年間は固定価格で売電できるため、安定した副収入を期待できるでしょう。売電価格は年々下がっているものの、自家消費と組み合わせることで経済効果を高められます。
- 余剰電力を電力会社へ売却して収入になる
- FIT制度で10年間は固定価格で売電できる
- 自家消費と組み合わせると経済効果が向上
- 電気代高騰の影響を受けにくくなる
また、近年の電気代高騰に対しても、太陽光発電は有効な対策となります。電力会社の料金プランに左右されず、自家発電した電気を使えるため、電気代の値上がりリスクを軽減できます。
停電時にも電気が使える安心感が得られる
太陽光発電の「自立運転機能」があれば、災害時でも電気を確保できます。
停電が起きても、日中であれば太陽光発電で冷蔵庫・照明・スマホ充電など生活に必要な電力がまかなえます。蓄電池を併用すれば夜間も電気が使え、長時間の停電でも安心です。
近年は台風や地震などの自然災害が増えており、停電時の備えは重要性を増しています。太陽光発電があれば、ライフラインが途絶えた状況でも一定の生活水準を保てるため、家族の安全と安心を守る手段として有効です。
太陽光発電に関するよくある質問
- Q太陽光発電は「やめたほうがいい」と言われるのはなぜ？
- A
初期費用の高さ・発電量の不安定さ・施工不良リスク・売電価格の下落といった点が理由として挙げられます。
ただし、これらは事前のシミュレーションや施工業者選びで大きく改善できる場合が多いため、必ずしも「やめたほうがいい」というわけではありません。
- QPPA（第三者所有モデル）のデメリットは？
- A
- 契約期間が長い
- 途中解約が難しい
- 発電した電気の単価が高くなる場合がある
- 設置位置の制約がある
- 補助金の対象外となるケースが多い
自身の所有にならないため自由度も低く、条件によっては損になる可能性があります。
- Qオール電化と太陽光の組み合わせにデメリットはある？
- A
オール電化と太陽光発電は、相性の良い組み合わせです。ただし夜間の電力消費が多い家庭では太陽光だけではまかなえず、電気代が高く感じる場合があります。また、発電量が少ない季節には効果が実感しにくいこともあります。
- Q長州産業の太陽光のデメリットは？
- A
長州産業は高品質で評価の高いメーカーですが、価格帯がやや高い、在庫状況によって納期が長くなる場合があるなどの声があります。
ただし製品の性能・保証は国内メーカーの中でも評価が高く、大きな問題点はありません。
太陽光発電のデメリットまとめ
太陽光発電には、初期費用の高さや発電の不安定さ、メンテナンス費用などのデメリットがあります。しかし、事前に適切な対策を講じることで、これらのリスクを最小限に抑えることが可能です。
補助金の活用・信頼できる業者選び・長期的な収支計画の作成など、導入前の準備をしっかり行うことが、後悔しないための鍵となります。
- 初期費用が高く回収に時間がかかるが、補助金で負担を軽減できる
- 天候に左右されやすいが、蓄電池併用で安定した電力供給が可能
- 設置条件が厳しい場合もあるが、事前シミュレーションで判断できる
- 維持費やパワコン交換費を含めた長期的な計画が重要
- 信頼できる業者を複数比較し、施工不良リスクを防ぐ
- 電気代削減・売電収入・停電対策などメリットも多い
太陽光発電は、適切に導入すれば家計にも環境にもプラスになる選択肢です。
デメリットを理解したうえで、自宅の環境や予算に合ったシステムを選び、信頼できる業者に依頼することが成功の秘訣です。まずは複数の業者から見積もりを取り、詳しいシミュレーションを受けてみるのがおすすめです。
一括見積もりを取って安く信頼できる業者へ依頼するのがおすすめ
相見積もりを取って、価格だけでなく施工品質や保証内容まで比較したうえで、信頼できる業者へ依頼するのがおすすめです。
一括見積もりサイトを利用すれば、1回の入力で複数業者の見積もりが届くため、総額・保証・工事内容の違いを効率的に確認できます。
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