家庭の電気代削減や環境への配慮から、太陽光発電を検討する方が増えています。
しかし太陽光設備には高額な初期費用がかかるため、導入を悩む方も多いのではないでしょうか。
葛飾区では、太陽光設備の導入補助金として「かつしかエコ助成金」が実施されており、初期費用を大幅に抑えることが可能です。

さらに嬉しいのは、この葛飾区の補助金は東京都や国の制度と併せて利用できる点です。
複数の支援制度を上手に活用すれば、導入費用を大幅に抑えることが可能になります。
この記事では、2025年最新の葛飾区太陽光発電補助金制度の詳細、申請から受給までの流れ、必要書類、併用可能な他制度について具体的に解説します。

葛飾区の補助金をフル活用して、お得に太陽光発電を導入する方法を解説していきます!
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【2025年最新】葛飾区の太陽光発電補助金制度

東京都葛飾区では、再生可能エネルギーの普及を促進するため、「かつしかエコ助成金」として太陽光発電設備の導入に対する補助制度を実施しています。
葛飾区公式サイトにて令和7年度分の太陽光補助金の詳細が発表されたため、詳しく紹介します。
補助対象設備と助成金額
葛飾区では、区内の個人住宅に設置される太陽光発電設備および蓄電池が補助対象とされています。
太陽光発電については、1kWあたり8万円、最大40万円まで助成されます。
また、蓄電池を併設する場合には、さらに5万円が加算されます。
設備の種類 | 助成額 | 上限 |
---|---|---|
太陽光発電システム | 8万円 / kW | 40万円 |
蓄電池(併設) | 一律5万円 | 5万円 |
太陽光発電システムについては、1kW以上の発電容量を有する設備の設置が助成の対象となります。
蓄電池の助成は、太陽光発電システムと同時に申請し、かつ同時に設置される場合に限り適用されます。
申請受付期間
令和7年4月1日(火曜日)から令和8年3月31日(火曜日)まで
補助金の申請は、令和7年4月1日(火曜日)から令和8年3月31日(火曜日)まで受け付けられています。
電気自動車など一部の設備を除き、申請は必ず「工事を開始する前」に行う必要があります。
申請から事前協議回答書が届くまでには、通常3〜4週間ほどかかります。
そのため、工事を始める4週間前までには申請を済ませておくようにしましょう。
対象者の条件
この助成金の対象となるのは、葛飾区内に住所を有する方で、自らが所有または居住るる住宅に太陽光発電設備を設置する場合に限られます。
加えて、以下の条件を全て満たす必要があります。
- 葛飾区内の自ら居住する(予定を含む)住宅に、対象機器を導入する方
- 同一種類の助成について、申請時点から過去10年間において、同じ建物・同じ種類の機器等に対して、かつしかエコ助成金制度に基づく区の助成を受けていないこと
申請時には、住民票・納税証明書・見積書などの添付が必要です。
必要書類については後述の「かつしかエコ助成金(個人住宅向け)の申請方法」で詳しく解説しています。
施工完了の期限
令和8年3月31日(火曜日)まで
補助金を受け取るには、2026年3月31日までにすべての設置工事が完了している必要があります。
完了後には、葛飾区が指定する報告書類を提出することが求められます。
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かつしかエコ助成金(個人住宅向け)の申請方法

太陽光発電の補助金申請の流れ(葛飾区版)
葛飾区では、個人住宅に太陽光発電システムを導入する際、「かつしかエコ助成金」を受けるための手続きが必要です。
申請ステップ | 主な提出書類 | 時期の目安 |
---|---|---|
①事前協議書の提出 | 事前協議書 | 着工の4週間以上前 |
②事前協議回答書の受領 | ||
③工事実施 | – | 回答書受領後 |
④完了報告書の提出 | 完了報告書、写真、領収書など | 工事完了後すぐ |
⑤交付申請・請求 | 交付申請書、交付請求書 | 完了報告と同時 |
⑥助成金受領 | – | 2~6か月後 |
①事前協議書の提出
工事を開始するには、あらかじめ区に「事前協議書」を提出し、承認を受ける必要があります。
提出後、審査を経て「事前協議回答書」が発行されます。
この文書は後の手続きにも必要となるため、大切に保管しましょう。
- 提出時期:工事着工の4週間前まで
- 提出先:葛飾区役所4階 410番窓口 または 郵送
- 処理期間:3~4週間程度
②事前協議回答書の受領
区からの承認を得ると、「事前協議回答書」が送られてきます。
この書類が届いた時点で、工事を始めてもよいという区からの正式なOKが出たことになります。
- 受領方法:郵送で届く
- 記載内容:承認番号や条件
③工事実施
事前協議に基づく承認を受けた後に、太陽光発電システムの設置工事を開始します。
承認前に工事を始めた場合、補助金が支給されなくなる可能性があるため、タイミングに注意が必要です。
- 着工時期:事前協議回答書受領後
- 注意点:未承認での着工は補助対象外
④完了報告書の提出
工事が完了したら完了報告書を提出することで、助成金の支給に向けた審査が始まります。
報告書には工事の実施内容を証明する書類や写真の添付が必要です。
- 提出時期:工事完了後すぐ
- 必要書類:設置完了報告書、写真、領収書など
改修の場合は、現在設置されている機器の全体写真を、設置するすべての場所について提出する必要があります。
⑤交付申請書・交付請求書の提出
完了報告と併せて、交付申請書と交付請求書を提出します。
必要書類の不備があると支払いが遅れる原因となるため、記載内容は慎重に確認しましょう。
- 提出書類:交付申請書、交付請求書
- 注意点:申請者名義の口座を記入
⑥助成金の受領
審査に問題がなければ、指定した口座に補助金が振り込まれます。
通常は2か月程度ですが、現在は申請の集中により最大6か月かかる場合があります。
あらかじめ余裕を持った資金計画を立てておきましょう。
- 支払い時期:完了報告から最大6か月
- 支払い方法:指定口座へ振込
申請先と問い合わせ先
申請書類の提出は、葛飾区役所 環境課 環境計画係(410番窓口)となっています。
不明点や不備がある場合は、電話やファクス、専用フォームからの相談も可能です。
住所 | 〒124-8555 東京都葛飾区立石5-13-1(葛飾区役所4階 410番窓口) |
---|---|
電話番号 | 03-5654-8228 |
FAX番号 | 03-5698-1538 |
メールフォーム | 葛飾区公式お問い合わせフォーム |
東京都や国の補助金と併用できる?

葛飾区が実施している「かつしかエコ助成金」は、一定の条件を満たすことで、東京都や国が行っている補助制度と併せて利用することが可能です。
ただし、併用にあたってはいくつかの注意点がありますので、事前に確認しておくことが大切です。
国のDR補助金との併用は可能?
葛飾区の「かつしかエコ助成金」は、国のDR(デマンドレスポンス)補助金と併せて利用することが可能です。
国のDR補助金は、蓄電池を新規導入し、電力の需要応答(デマンドレスポンス)に対応することを条件に、補助金が交付される制度です。
太陽光設備は補助金の対象となっていませんが、蓄電池を同時に導入する際はDR補助金を受け取ることができます。
補助率 | 対象経費(設備費・工事費)の1/3以内 |
---|---|
補助上限額 | 60万円/件 |
補助単価 | 3.7万円/kWh(初期実効容量) |
対象経費 | 蓄電池本体の設備費および設置工事費 |
対象機器 | SII(環境共創イニシアチブ)に登録された蓄電システム |
申請条件 | DR実証事業への参加が必須 |
ただし、補助金の合計額が実際の設置費用を超えることはできません。
また、補助金の申請は、交付決定を受けた後に契約を締結し、工事を開始する必要があります。
東京都「災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」
この制度は、都内の新築・既存住宅に太陽光発電設備や蓄電池、こう断熱仕様の建材などを導入する際に利用できる補助金です。
新築住宅・既存住宅どちらも対象となっており、補助額が高額であることが特徴です。
運営 | 東京都環境局 |
---|---|
対象 | 都内の新築・既存住宅 |
補助対象設備 | ・太陽光発電システム ・蓄電池 ・高断熱建材(窓・外壁等) ・高効率な給湯器など |
補助額の一例 | 太陽光発電(既存住宅) 1kWあたり最大15万円(上限45万円) 3.75kW超は12万円/kW 蓄電池 1kWhあたり12万円 DR実証参加で10万円の上乗せあり |
この制度は、葛飾区の「かつしかエコ助成金」との併用が可能です。
ただし、同じ経費に対して二重に補助金を申請することはできません。
東京都の申請は基本的に事後申請(工事後の報告)であり、補助対象設備に条件や制限があるので、必ず事前に確認しておきましょう。
補助金を併用する際の注意点
複数の補助制度を併用する場合は、以下の点に注意してください。
- 補助対象経費の重複は不可
同じ機器や費用に対して、複数の補助金を重ねて受け取ることはできません。
どの制度で何を申請するのか明確に分けておきましょう。 - 補助金の合計が導入費用を超えないこと
すべての補助金を合わせた金額が、機器や工事にかかった実費を超える場合、超過分は補助されません。 - 申請タイミングが制度によって異なる
葛飾区の補助金は工事前の事前申請が必要ですが、東京都や国の補助金は工事後に申請する事後型が多いため、計画段階からスケジュールの整理が重要です。
東京都の補助金については、以下の記事で詳しく解説しています。
葛飾区「かつしかエコ助成金」に関する注意点

「かつしかエコ助成金」は、太陽光発電や蓄電池の導入を支援する制度ですが、スムーズに補助を受け取るためにはいくつかの注意点があります。
ここでは、申請前に確認しておきたい重要なポイントや、よくあるトラブルを未然に防ぐための情報をわかりやすく解説します。
支払い遅延が発生している
現在、申請者からの完了報告書の提出後、実際に補助金が振り込まれるまでに、通常2か月程度かかるところ、最大で6か月程度まで支払いが遅れているようです。
申請件数の増加や審査業務の混雑などが原因と考えられ、早期の支払いを希望される方にとっては計画的な資金準備が必要です。
悪徳業者に注意
「葛飾区から委託を受けて営業を行っている」と偽る業者や、相場を大きく超える金額で契約を迫る悪徳業者の被害報告が発生しています。
葛飾区では、特定の販売業者や工事業者に営業・勧誘を委託することは一切ないと発表されているので、「区からの紹介」と名乗る業者は信用しないよう注意してください。
少しでも不審に思った場合は、契約を保留し、消費生活センターなどに相談するようにしましょう。
もし契約してしまった場合は、8日以内であればクーリングオフ制度にて契約を破棄できるので、早めの対処が大切です。
葛飾区で太陽光発電を取り入れるメリット

太陽光発電を導入することで、電気代の節約や災害時の電力確保、環境負荷の軽減といった多くのメリットを得られます。
ここでは、それらのメリットについて詳しく解説します。
平地が多く、設置環境に恵まれている
葛飾区は東京都の中でも比較的高低差が少ない「平坦な地形」が広がっている地域で、屋根の形状が安定している戸建住宅が多いのが特徴です。
- 傾斜地に比べて、太陽光パネルの設置効率が良い
- 南向き屋根の住宅も多く、日照を効率よく活用できる
- 大規模マンションではなく、個人住宅が多いため、個別設置がしやすい
地域の地形や住宅事情が、太陽光導入の「施工性の良さ」や「コストパフォーマンスの高さ」につながっています。
電気代を大幅に節約できる
太陽光発電を導入することで、家庭内で使用する電気を自家発電できるため、電力会社から購入する電力量を大幅に削減できます。
これにより、毎月の電気代を節約でき、長期的に見ると導入費用の回収も可能になります。
さらに、売電制度を活用すれば、余剰電力を電力会社に売却することができるため、追加の収益を得ることもできます。
- 蓄電池を活用:日中に発電した電力を夜間に使用することで、電気代の削減効果をさらに高めることができます。
- 電力会社のプランを見直す:電気の使用状況に合わせた料金プランを選択することで、電気代の節約を最大化できます。
災害時の電力確保ができる
葛飾区は荒川・中川に挟まれた地域であり、洪水・浸水などの水害リスクが比較的高い地域としても知られています。
そのため、災害時に電力を確保できる手段として太陽光発電と蓄電池することで災害時に備えた電力確保が可能です。
- 災害発生時の停電リスクを軽減できる
- 昼間の発電や、蓄電池による夜間の電力使用が可能
- 地域全体のレジリエンス(回復力)向上につながる
葛飾区では、地震・水害などを想定した地域防災計画において、住宅の自家発電能力の確保が重要視されています。
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葛飾区の太陽光発電補助金 まとめ

葛飾区では、「かつしかエコ助成金」として、太陽光発電設備や蓄電池の導入に対する補助制度を実施しています。
設備の種類 | 助成額 | 上限 |
---|---|---|
太陽光発電システム | 8万円 / kW | 40万円 |
蓄電池(併設) | 一律5万円 | 5万円 |
令和7年度(2025年度)の補助金申請期間や施工完了期限は令和7年4月1日から令和8年3月31日までとなっています。
葛飾区の補助金は、国や東京都の補助制度と併用可能です。
補助金申請の際は、申請期限や予算上限の確認・対象設備の条件確認・補助金の併用可否の確認・信頼できる施工業者の選定などのポイントに注意する必要があります。
- 葛飾区内の自ら居住する(予定を含む)住宅に、対象機器を導入する方
- 同一種類の助成について、申請時点から過去10年間において、同じ建物・同じ種類の機器等に対して、かつしかエコ助成金制度に基づく区の助成を受けていないこと

葛飾区の補助金制度を活用して、電気代の節約、災害時の電力確保、環境への貢献を実現する太陽光発電システムの導入を検討してみませんか。
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