入間市では、再生可能エネルギーの普及とゼロカーボンの実現に向けて、「ゼロカーボンシティ推進設備設置費補助金」として、太陽光発電や蓄電池の導入に対する支援を行っていました。
令和7年度は、申請受付開始から1か月ほどで予算上限に達し、6月9日時点で受付が終了しています。今後の再開や来年度の申請に向け、制度の内容を正しく把握しておくことが重要です。
この記事では、入間市の補助金制度の概要や申請条件、現在利用できる他制度、導入のメリット・デメリットについて詳しく解説します。
入間市の補助金が終了してしまった今でも利用できる、他の制度についても解説してるので、ぜひ最後までご覧ください！
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【2025年最新】入間市の太陽光発電・蓄電池補助金
入間市では、太陽光発電や蓄電池の導入を支援する補助制度「ゼロカーボンシティ推進設備設置費補助金」を実施していましたが、現在は受付終了しています。
ここでは、補助内容や申請条件などを詳しく解説します。
補助対象設備と補助金額
入間市が交付する補助金の金額は、設置する設備の種類によって異なります。太陽光発電と蓄電池の補助金額は、以下のとおりです。
- 太陽光発電：7万円/kW（上限35万円）
- 蓄電池：設備価格の1/3（上限50万円）
※太陽光発電と同時設置が条件
太陽光発電と蓄電池をセットで導入した場合、最大85万円の補助金を受け取ることができます。
蓄電池は単独での導入は認められておらず、必ず太陽光発電と同時に設置する必要があります。
詳しい補助対象要件は、以下にまとめています。
- FIT・FIP制度の認定を取得していないこと
- 発電した電力のうち、30％以上を自家消費すること
- 地域脱炭素移行・再エネ推進交付金（別紙2）の重点対策加速化事業の要件a～cおよびg(a)を満たしていること
- 設置容量が1.0kW以上あり、モジュール出力とパワコン出力の小さい方の合計（小数点以下切り捨て）で算定
- リース品や中古品でないこと
- 国・県の太陽光関連補助金（FIT関連含む）と併用していないこと
この補助金は、発電した電気を家庭で使う「自家消費型」の太陽光発電が対象です。売電目的の設備やFIT認定を受けた設備は対象外となります。
また、設備を長く安全に利用するためのメンテナンス体制や、保証・サポートの充実が求められています。
- 太陽光発電設備（FIT・FIP制度の認定なし）と同時設置すること
- 容量が1.0kWh以上あること
- 非常用電源としての利用に限定されていないこと（日常的な利用が前提）
- 1kWhあたり15.5万円（税抜・工事費込み）以下であること
- JIS C8715-2規格に準拠した製品であること
- 国庫補助金（例：再エネ推進交付金）との併用は不可、埼玉県の補助金とは併用可
- リース品・中古品でないこと
- 地域脱炭素交付金（別紙2）内のb、c、h〜mの要件をすべて満たしていること
- 90万円の蓄電池 → 300,000円 → 補助金：300,000円
- 180万円の蓄電池 → 600,000円 → 上限補助金：500,000円
目安として、家庭用の蓄電池は「1kWhあたり15万5,000円（税抜・工事費込み）」以下が推奨価格です。これを超えると補助対象外になる可能性があるため、注意が必要です。
補助金の申請受付期間
令和7年5月1日〜 予算上限まで
※現在予算上限に達したため、受付停止中
令和7年度（2025年度）の受付は、5月1日（木）から開始され、予算がなくなり次第終了する「先着順」で実施されていました。
通常の申請受付は終了し、現在はキャンセル等が発生した際の「補欠申請」のみ受け付けている状況です。
入間市の太陽光・蓄電池補助金制度は申請数が多く、毎年早期に予算上限に達する傾向があります。来年度以降に申請を検討している方は、市の公式サイトの最新情報を随時確認し、申請開始に備えて早め に準備を進めることが大切です。
補助対象者の要件
補助金を受け取るためには、以下の条件すべてを満たしている必要があります。
- 入間市内にある居住用住宅に、自らが居住する目的で設備を設置すること
- 実績報告時点で、設置先住宅の住所に住民登録があること
- 入間市税（住民税・固定資産税など）を滞納していないこと
- 令和7年（2025年）4月1日以降に契約および工事を行っていること
- 対象設備の導入にあたり、他の補助金で全額が補填されていないこと
- 設置する住宅に他の所有者がいる場合は、全所有者から同意を得ていること
- 1住宅あたり、太陽光発電・蓄電池の各設備につき1回限りの申請であること
- リース契約や0円購入の設備は対象外であること
とくに重要なのは、「実績報告時に住民登録があること」と「市税の滞納がないこと」です。
また補助金の対象となるのは購入による設置のみであり、リース契約や無償提供の設備は認められていません。
入間市の太陽光発電補助金申請方法
補助金を確実に受け取るには、適切な手順で申請を行うことが重要です。ここでは、入間市の補助金申請の流れや必要書類について、詳しく紹介します。
申請方法
入間市の補助金申請から交付までの流れは、以下のとおりです。
-
STEP1申請書を提出受付は先着順で、予算がなくなり次第終了となります。必要書類をそろえて、エコ・クリーン政策課へ郵送または持参で提出します。（代理人による提出も可）
-
STEP2書類審査申請書類に不備がないか、補助対象要件を満たしているかを審査されます。
-
STEP3交付決定通知書が届く審査を通過すると「補助金交付決定通知書」が発行されます。通知書が届いてから工事を実施してください。
-
STEP4設置・工事を実施通知後、対象設備を設置し、工事を完了させます。
-
STEP5実績報告書を提出工事完了の翌日から30日以内、または令和8年（2026年）2月27日（金）までに「実績報告書兼請求書」を提出します。
-
STEP6報告内容の審査・補助額確定提出された実績報告書類をもとに補助額が確定されます。
-
STEP7補助金が振り込まれる審査終了後、指定の口座に補助金が振り込まれます。
-
STEP8翌年度に発電・消費実績を報告太陽光発電を設置した方は、翌年度に自家消費率30％以上を満たしているか、実績報告を行う必要があります。（市から依頼通知が届きます）
申請は1住宅につき、太陽光発電・蓄電池それぞれ1回限りとなっています。複数の設備をまとめて申請することは可能ですが、同一名義での重複申請や他の住宅との併用申請はできません。
- ◎ OK：自宅の太陽光発電＋蓄電池を同時申請する（それぞれ1回分）
- ✕ NG：同一人物が「自宅」と「実家」の2か所に対して同時申請する
- ✕ NG：同じ人が家族名義で複数件申請する
申請方法は、窓口への提出か郵送での提出が可能です。郵送する場合は配送トラブルを防ぐため、追跡可能な形式で送るようにしましょう。
必要書類
入間市の補助金を申請する際には、下記の書類をすべて提出する必要があります。不備があると交付申請・実績報告ともに受理されないため、事前にしっかり確認しておきましょう。
- 交付申請チェックリスト
- 入間市ゼロカーボンシティ推進設備設置費補助金交付申請書（様式第1号）
- 契約書または見積書の写し（設備ごとの金額が明記されたもの）
- 補助対象設備の仕様が確認できるカタログ等の写し（該当型番にマーカーや付箋などで明示）
- 住宅の所有者が複数いる場合、または申請者と所有者が異なる場合は、所有者全員の同意書
- その他、市長が必要と認める書類
- 入間市ゼロカーボンシティ推進設備設置費補助金 実績報告書兼請求書（様式第4号）
- 実績報告チェックリスト
- 補助対象設備の領収書および金額内訳がわかる書類の写し
- 設置完了後の写真（全体・配線・設置状況など）
- 保証書の写し
- 他の補助金の交付決定通知書や申請書類の写し（該当する場合）
- 既設の太陽光発電を使用している場合は、その仕様が確認できるカタログ等の資料（※V2H申請時のみ）
- 電力会社との需給契約書（※V2H申請時のみ）
- その他、市長が必要と認める書類
実績報告書は、工事完了から30日以内、または令和8年2月27日（金）までに必ず提出する必要があります。期限を過ぎた場合は、補助金が受け取れなくなる恐れがあるためご注意ください。
申請時の注意点
入間市の太陽光発電・蓄電池補助金を申請する際には、以下の注意点を事前に確認しておきましょう。
- 工事内容や設備仕様に変更があった場合は速やかに市へ相談する
- 申請書類に添付するカタログ類は、対象機器の型番が明確にわかるようマーキングが必要
- 交付決定を受けた後でも、内容に虚偽や不備が判明した場合は補助金が取り消されることがある
- 必要に応じて、現地確認や写真の再提出を求められる場合がある
- 申請者本人の連絡先（電話番号・メールアドレス）を正確に記載し、連絡がつく状態を保つ
書類提出後も、状況に応じて追加の資料や説明を求められることがあります。スムーズに審査を進めるために、市から連絡が来た際には必ず対応できるようにしておきましょう。
現在入間市の補助金は終了！今使える制度はある？
入間市の令和7年度の太陽光発電や蓄電池に対しての補助金は、2025年6月時点で申請受付を終了しています。
しかし、入間市にお住まいの方でも、現在利用可能な補助制度はあります。
- 埼玉県「家庭における省エネ・再エネ活用設備導入補助金」
太陽光発電：受付終了
蓄電池：10万円（一律）
太陽光発電に対して利用できる補助金はありませんが、蓄電池に対してはまだ使える補助金があります。
ただし、埼玉県の補助金も予算に達し次第終了となるので、補助対象設備や補助金額は限られています。
太陽光発電を導入するメリット
電気代を節約できる
太陽光発電を導入すると、家庭で使う電気を自家発電でまかなえるようになります。
とくに日中の使用電力が多い家庭では、電気代の削減効果が大きくなります。
設置には初期費用がかかりますが、長期的には家計への負担を軽減できます。
停電時にも電気が使える
太陽光発電に蓄電池を組み合わせると、災害時の停電に備えることができます。昼間に発電した電気をためておけば、夜間や停電時でも照明や冷蔵庫、スマートフォンの充電が可能です。
入間市でも台風や落雷による停電は、年々増加しています。
環境にやさしい生活ができる
太陽光発電は、発電時に二酸化炭素を排出しないクリーンなエネルギーです。電力を自宅でまかなうことで、日々の暮らしの中でCO₂の削減に貢献できます。
入間市もゼロカーボンの実現に向けて再生可能エネルギーの導入を進めており、太陽光発電の導入は市の方針にも沿った行動といえます。
太陽光発電導入時のデメリット・注意点
初期費用の負担が大きい
太陽光発電システムの設置には、パネルやパワーコンディショナ、工事費などを含めて、合計で100万円前後かかることもあります。蓄電池をセットで導入する場合は、さらに高額な費用を用意しなければなりません。
導入費用が高いため、設置後の電気代削減だけで元を取るには10年以上かかることもあります。
設置条件によって発電量が左右される
屋根が北向きだったり、隣家や木の影がかかる位置にあったりすると、十分な発電量が得られません。
影の影響は思った以上に大きく、1日の数時間でも日照が遮られると、年間の発電量に大きく差が出ます。
また、屋根の劣化具合や構造によっては、補強工事が必要になる場合もあります。
設置後に後悔しないためにも、導入前の現地調査やシミュレーションは必ず行いましょう。
業者選びに失敗すると長期的に損をする
太陽光発電は一度設置すれば10年以上使い続ける設備です。導入時に信頼できない業者を選んでしまうと、初期費用が高くなるだけでなく、発電効率の低下や保証の不備といったリスクにつながります。
実際に、「説明と違う内容で契約してしまった」「アフターサービスが一切ない」「補助金の申請がうまく進まず受け取れなかった」といった声も見られます。こうしたトラブルは、業者選びを慎重に行うことで防げます。
補助金を最大限活用するには、書類提出や工事スケジュールの調整も重要です。そのためには、制度に精通し、対応実績のある業者に依頼することが欠かせません。
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入間市の太陽光発電補助金 まとめ
入間市では、太陽光発電と蓄電池の同時導入に対して、最大85万円の補助金が受けられる制度が実施されていました。
- 太陽光発電：7万円/kW（上限35万円）
- 蓄電池：設備価格の1/3（上限50万円） ※同時設置が条件
すでに2025年6月9日で受付は終了していますが、補欠申請や来年度の動向を見据え、制度の仕組みを理解しておくことが重要です。
太陽光発電や蓄電池の導入には、設置環境や業者の対応力も大きく関係します。
後悔のない導入を実現するためには、実績やサポート体制がしっかりした業者を選ぶことがポイントです。
補助金を最大限に活用するには、比較と準備が不可欠！
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