
富山県は太陽光発電や蓄電池の補助金を利用できる?
市町村に独自の補助金制度があるって聞いたけど本当?
富山県は、家庭用太陽光発電や蓄電池に対する県独自の補助金制度を実施していません。
一方、県内の多くの市町村では、太陽光発電や蓄電池を対象とした補助金制度を設けています。
- 富山市
太陽光発電(上限35万円)+蓄電池(上限40万円)
最大75万円 - 氷見市
太陽光発電(上限35万円)+蓄電池(上限40万円)
最大75万円
この記事では、富山県内の自治体ごとの補助金制度を一覧で整理し、対象条件や申請の注意点を詳しく解説します。
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富山県には太陽光発電・蓄電池の補助金はある?

富山県に県レベルの補助金はなし
富山県には、令和7年度まで「再生可能エネルギー導入促進補助金」という個人向けの県補助金がありましたが、令和8年度は県レベルの個人向け補助制度を実施していません。
令和7年度の補助金は、公益財団法人とやま環境財団と富山県生活環境文化部環境政策課が実施主体となり、環境省の「地域脱炭素移行・再エネ推進交付金(重点対策加速化事業)」の採択を受けて運営されていました。
- 太陽光発電:7万円/kW(上限35万円)
- 蓄電池:対象経費の1/3(上限25万円)
太陽光発電との同時設置の場合のみ - 申請期間:令和7年5月1日〜令和7年11月28日
令和8年度については、富山県の予算は個人向けではなく「富山県脱炭素化モデル中小企業育成事業費補助金」という事業者向け制度に充てられています。個人・戸建住宅は対象外です。
一部自治体の補助金の内容が似ている理由
富山県で補助制度を実施している自治体のうち、富山市・氷見市・魚津市・小矢部市は、いずれも環境省の「地域脱炭素移行・再エネ推進交付金(重点対策加速化事業)」を財源としています。
この交付金を財源とする自治体の補助金には、基本的に次のような共通点があります。
- 太陽光発電の補助額は7万円/kW
- 蓄電池の補助額は対象経費の1/3
ただし、上限額や申請条件は自治体ごとに異なります。たとえば、富山市は市内事業者施工か市外事業者施工かで上限額が変わり、小矢部市は上限額の定めがありません。
富山県内の自治体ごとの補助金制度
下表は、令和8年度の富山県各市町村の補助金情報をまとめたものです。
| 自治体 | 太陽光発電補助金 | 蓄電池補助金 | 申請期間 |
|---|---|---|---|
| 富山市 | 市内業者施工: 7万円/kW (上限35万円) 市外業者施工: 5万円/kW (上限25万円) | 市内業者施工: 対象経費の1/3 (上限40万円) 市外業者施工: 対象経費の1/3 (上限32万円) | 2026年5月1日〜 2026年11月27日 |
| 高岡市 | 対象経費の2/3 | 対象経費の2/3 | 2026年4月1日〜 2027年3月31日 |
| 射水市 | 補助金なし | 補助金なし | – |
| 砺波市 | 7万円/kW (上限35万円) | 補助金なし | 2026年4月1日〜 2027年1月30日 |
| 南砺市 | 5万円(定額) | 補助金なし | 2026年4月15日〜 2027年3月31日 |
| 氷見市 | 7万円/kW (上限35万円) | 対象経費の1/3 (上限40万円) | 2026年4月1日〜 2027年1月29日 |
| 黒部市 | 補助金なし | 補助金なし | – |
| 魚津市 | 7万円/kW (上限35万円) | 対象経費の1/3 (上限40万円) | 2026年5月18日〜 2027年1月31日 |
| 滑川市 | 補助金なし | 補助金なし | – |
| 小矢部市 | 7万円/kW (上限なし) | 対象経費の1/3 (上限なし) | 2026年4月1日〜 2026年12月28日 |
| 立山町 | 補助金なし | 補助金なし | – |
| 入善町 | 補助金なし | 補助金なし | – |
| 上市町 | 対象経費の1/10 (上限10万円) | 対象経費の1/10 (上限25万円) | 2026年4月1日〜 2027年3月31日 |
| 朝日町 | 補助金なし | 補助金なし | – |
| 舟橋村 | 補助金なし | 補助金なし | – |
富山市
- 太陽光発電設備
市内業者施工:7万円/kW(上限35万円)
市外業者施工:5万円/kW(上限25万円) - 蓄電池設備:
市内業者施工:対象経費の1/3(上限40万円)
市外業者施工:対象経費の1/3(上限32万円) - 申請期間:2026年5月1日〜2026年11月27日
- 補助対象機器の設置前に申請を行う事前申請型
- 太陽光発電設備と蓄電池の同時設置が必須
- FIT・FIP制度の認定を取得していないものに限る
- 発電する電力量の30%以上の自家消費が必要
- 子育て世帯または若年夫婦世帯は、市内事業者と契約する場合に限り1件あたり最大8万円を上乗せ
- 他の補助金との併用は不可
- 実績報告期限は設置完了から10日以内または2027年2月12日のいずれか早い日
- 書類の提出方法は原則オンライン申請(困難な場合は窓口持参・郵送も可)
高岡市
- 太陽光発電設備:対象経費の2/3
- 蓄電池設備:対象経費の2/3
- 申請期間:2026年4月1日〜2027年3月31日
- 補助対象機器の設置前に申請を行う事前申請型
- 脱炭素先行地域に指定されたエリアに限られる
- 蓄電池は再エネ発電設備で発電した電気を蓄電し、平時に充放電を繰り返す設備が対象
- 停電時のみに使う非常用予備電源は対象外
- FIT制度またはFIP制度の認定を取得していないものに限る
- 他の補助金との併用は不可
- 実績報告期限は2027年2月12日
- 書類の提出方法は原則窓口持参
砺波市
- 太陽光発電設備:7万円/kW(上限35万円)
- 蓄電池設備:補助金なし
- 申請期間:2026年4月1日〜2027年1月30日
- 補助対象機器の設置前に申請を行う事前申請型
- 2025年7月1日以降に契約し、2026年4月1日以降に導入する設備が対象
- 自家消費する電力量は、発電する電力量の30パーセント以上を満たす必要がある
- 対象となる設備は、FIT制度またはFIP制度の認定を取得していないものに限られる
- 他の補助金との併用は不可
- 実績報告期限は2027年2月26日
- 書類の提出方法は窓口持参・メール・郵送
南砺市
- 太陽光発電設備:5万円(定額)
- 蓄電池設備:補助金なし
- 申請期間:2026年4月15日〜2027年3月31日
- 系統連系を開始した日から1年以内に申請する導入後申請型
- 発電容量が2kW以上の未使用品であることが条件
- 同一の建物に対する補助は1回限り
- PPAに基づく設置も対象
- 書類の提出方法は窓口持参・郵送・オンライン
氷見市
- 太陽光発電設備:7万円/kW(上限35万円)
- 蓄電池設備:対象経費の1/3(上限40万円)
- 申請期間:2026年4月1日〜2027年1月29日
- 補助対象機器の設置前に申請を行う事前申請型
- FIT制度またはFIP制度の認定を取得している太陽光発電設備は補助対象外
- 太陽光発電設備は10kW未満のものに限られる
- 自家消費する電力量は発電量の30%以上が必要
- 蓄電池は太陽光発電設備と併せて設置する場合に限られる
- 蓄電池の価格は工事費を含めて15.5万円/kWh以下であることが条件
- 他の補助金との併用は不可
- 実績報告期限は2027年2月末日
魚津市
- 太陽光発電設備:7万円/kW(上限35万円)
- 蓄電池設備:対象経費の1/3(上限40万円)
- 申請期間:2026年5月18日〜2027年1月31日
- 交付決定を受けてから契約・工事に着手する事前申請型
- 蓄電池は本事業で設置した太陽光発電設備の付帯設備としてのみ対象
- 蓄電池の価格は工事費込みで15.5万円/kWh以下であることが条件
- FIT制度またはFIP制度の認定を取得している太陽光発電設備は補助対象外
- 自家消費する電力量は発電量の30%以上が必要
- 他の補助金との併用は不可
- 実績報告期限は申請する年度の3月末まで
- 書類の提出方法はメール・郵送(窓口への持参は原則不可)
出典:魚津市地域脱炭素移行・再エネ推進重点対策加速化事業補助金
小矢部市
- 太陽光発電設備:7万円/kW(上限なし)
- 蓄電池設備:対象経費の1/3(上限なし)
- 申請期間:2026年4月1日〜2026年12月28日
- 交付決定を受けてから契約・工事に着手する事前申請型
- 蓄電池は太陽光発電設備とセットで導入する場合に限り対象
- 蓄電容量の条件は20kWh以下
- 対象経費として認められる蓄電池の単価は14.1万円/kWh以下
- FIT制度またはFIP制度の認定を取得している太陽光発電設備は補助対象外
- 自家消費する電力量は発電量の30%以上が必要
- 他の補助金との併用は不可
- 実績報告期限は2027年1月29日
出典:小矢部市地域脱炭素移行・再エネ推進重点対策加速化事業補助金
上市町
- 太陽光発電設備:対象経費の1/10(上限10万円)
- 蓄電池設備:対象経費の1/10(上限25万円)
- 申請期間:2026年4月1日〜2027年3月31日
- 設置完了後に実績報告とあわせて申請を行う導入後申請型
- 蓄電池は太陽光発電装置との同時設置が必須
- 蓄電容量の条件は2kWh以上
- 蓄電池は電力会社の電力系統との連系が必要
- 未使用品のみ補助対象(リース契約による設置は対象外)
- 世帯の構成員全員が町内に住所を有している必要がある
- 補助金の交付は世帯につき1回のみ受けられる
富山県の補助金申請の注意点

富山県の各自治体で補助金を申請する際は、以下の点に注意しましょう。
予算上限に達すると期間内でも受付終了
補助金には年度ごとに予算の上限が設けられており、基本的には申請総額が上限に達した時点で受付が終了します。
申請期間が定められている自治体でも、予算が上限に達すればその後は受け付けてもらえません。早い者勝ちであることを意識し、できるだけ早めに動きましょう。
予算の残額や受付状況は各自治体の公式サイトで公開されているケースもあるため、申請前に確認しておくとよいでしょう。
着工前の申請が基本
補助金を申請するタイミングは、業者との契約や工事開始の前に行う「事前申請型」が基本です。事前申請型の場合、交付決定前に契約・着工を行うと、補助を受けられません。
また、導入後申請型の場合も、導入後ならいつでも申請してよいわけではありません。各自治体の期限を守って手続きを進めることが重要です。
富山県で太陽光発電・蓄電池を安く導入するコツ

富山県の各市町の補助金を活かしながら、できるだけ費用を抑えるためのポイントを紹介します。
太陽光発電・蓄電池の設置費用の相場を把握する
太陽光発電と蓄電池の補助金を最大限に活用するためには、設置費用の相場をあらかじめ把握しておくことが重要です。
適正な費用がわかっていれば、高額な見積もりを出してくる業者を見抜きやすくなります。
| 太陽光発電の容量 | 太陽光のみ導入する場合の費用相場 | 太陽光と蓄電池を同時導入する場合の費用相場 |
| 3kW | 91.8万円 | 181.8万〜341.8万円 |
| 4kW | 122.4万円 | 212.4万〜372.4万円 |
| 5kW | 153.0万円 | 243.0万〜403.0万円 |
| 6kW | 183.6万円 | 273.6万〜433.6万円 |
※蓄電池の容量は10kWhを想定
太陽光発電と蓄電池の設置費用については、以下の記事で詳しく解説しています。
複数の業者から相見積もりを取る
太陽光発電・蓄電池の設置費用は、施工業者間で大きな差が出るケースがあります。

比較する社数が多いほど満足度が高くなる傾向があり、4社で比較した場合の平均満足度は5点満点中4.50と最も高い結果となりました。
また、当サイトの独自アンケートによると、3社以上で比較した人の約7割が30万円以上の価格差を経験しています。
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信頼できる施工業者を選ぶポイント
相見積もりを比較して業者を選ぶ際は、以下のポイントをチェックしましょう。
- 太陽光発電・蓄電池の施工実績が豊富か
- 見積もりに工事費・機器費・保証費などの内訳が明記されているか
- 施工後のアフターサービスや定期点検の体制が整っているか
- メーカー保証に加え、施工保証(工事瑕疵保証)があるか
- 強引な営業や即決を求めるような対応がないか
見積もり金額の安さだけで業者を選ぶと、強引な設置による雨漏りや将来的なメンテナンス放棄などのトラブルにつながるおそれがあります。多角的な視点から比較することが大切です。
富山県の太陽光発電・蓄電池補助金のよくある質問

富山県の補助金について、多くの方が疑問に思うことをまとめました。
- Q富山県に太陽光発電・蓄電池の補助金制度はある?
- A
富山県独自の補助金制度は、ありません。
ただし自治体によっては、太陽光発電や蓄電池を対象とした補助金制度を実施しているケースがあります。
- Q蓄電池だけでも補助金を受けられる?
- A
富山県内で補助金が出るほとんどの自治体では、蓄電池のみの設置は補助対象外となっています。
蓄電池の補助を受けるためには、太陽光発電との同時設置が原則です。
なお、太陽光発電のみの導入は多くの自治体で補助の対象となります。
- Q賃貸物件でも自治体の補助金を申請できる?
- A
多くの自治体では、申請者が住宅の所有者であることが条件となっています。
賃貸物件に居住している場合は申請が難しいケースがほとんどです。
- Q補助金を受けた設備を途中で売却・処分できる?
- A
補助金を受けた設備には処分制限期間が設けられており、期間内に売却・譲渡・廃棄を行う場合は事前に自治体の承認が必要です。
- 太陽光発電:17年
- 蓄電池:6年
承認なく処分した場合は、補助金の一部または全額の返還を求められる場合があります。
- Q申請後に設備の仕様を変更できる?
- A
交付決定後に設備の仕様を変更する場合は、自治体への連絡が必要です。
変更の内容によっては変更承認申請が必要となり、承認を受けずに変更した場合は補助対象外となるおそれがあります。
富山県の太陽光発電・蓄電池補助金まとめ

富山県では、県独自の家庭用太陽光発電・蓄電池補助金制度はありません。一方、多くの自治体で補助金制度が実施されています。
お住まいの自治体で補助金を利用できるかチェックし、活用できる場合は早めに準備を進めておきましょう。
- 富山県から住民に直接支給される補助金はない
- 自治体独自の補助金制度を活用すれば導入費用が安くなる
- 申請総額が予算に達したら、申請期間内でも受付終了となる
- 事前申請型では補助金申請前の業者との契約や着工はNG
太陽光発電や蓄電池を導入する際は、複数の施工業者の見積もりを比較し、最適なプランを見極めることが大切です。
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