冬になると「電気代が高すぎる」と感じている方も多いのではないでしょうか。実際に、全国500人を対象にアンケートを実施したところ、約9割の家庭が電気代の高騰に不安を感じていることがわかりました。
この記事では、アンケート結果から見えた「電気代が高くなる原因」「節電対策」「太陽光発電への関心」などを詳しく紹介しながら、最終的にどうすれば負担を減らせるのかをわかりやすく解説します。
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調査概要
全国的に電気代の高騰が続く中、冬の光熱費への不安が高まっています。戸建て住宅では、暖房や給湯などの電力消費が集中しやすく、家計への影響が大きい季節です。
こうした背景を踏まえ、エコエネ編集部では全国500人を対象に「冬の電気代」に関する意識調査を実施しました！
- 調査対象：全国の戸建て住宅にお住まいの男女
- 調査期間：2025年10月27日〜10月28日
- 調査機関：クラウドワークス（自社調査）
- 調査方法：インターネットによる任意回答
- 有効回答数：500人
- 性別内訳：女性274人（54.8%）／男性219人（43.8%）／回答しない7人（1.4%）
- 回答者の年代
10代 0.6％／20代 16.8％／30代 39.0％／40代 26.4％／50代 14.0％／60代以上 3.2％
今回のアンケートでは、冬季の電気代の実態や節電意識、太陽光発電・蓄電池導入への関心を多角的に調べました。
回答者の約4割が30代と働き盛りの世代で、共働き・子育て家庭を中心に冬の電気代負担を強く感じている傾向が見られました。全体として、節電努力だけでは限界を感じる人が多く、次のステップとして「自家発電」への関心が高まりつつあります。
- 電気代が最も高くなる季節は「冬」（約85％）
- 冬の電気代に不安を感じる人は約90％
- 電気代が高い理由1位は「暖房器具の使用」（約70％）
- 節電対策1位は「電気毛布・こたつなど低電力暖房の活用」
- 太陽光・蓄電池を導入・検討している家庭は全体の約25％
結果から、冬季の電力使用量増加に対して多くの家庭が対症療法的な節電を行っている一方で、「根本的な電気代対策」として太陽光発電や蓄電池の導入を検討する動きも確認されました。
詳しいアンケート調査内容を見ていきましょう。
一年の中で電気代が最も高くなる季節は「冬」
「1年の中で電気代が最も高くなる季節は？」という質問に対して、約65％の人が「冬」と回答しました。次いで「夏」と答えた人が約25％となっており、冷房よりも暖房にかかるコストの方が高い傾向が表れています。
暖房器具や給湯器の使用が増えることが主な原因で、夏の冷房よりも冬の暖房の方が光熱費を押し上げている実態が見えます。
みんなの家庭の冬の電気代はどのくらい？
アンケートでは、「10,000〜14,999円」と回答した人が最も多く26.6％でした。次いで「15,000〜19,999円」（23.6％）、「20,000〜29,999円」（20.8％）と続き、1万円〜2万円台が全体の約5割を占めています。
一方で「30,000円以上」と回答した人も9.0％にのぼり、家庭によって電気代の負担には大きな差があることがわかります。
平均的な冬の電気代はおよそ1.5〜2万円前後と考えられ、暖房使用量や家族構成によって金額が上がる傾向にあります。
9割以上が「電気代の高騰に不安を感じている」
電気代の高騰に対して不安を感じるかという質問では「不安を感じる」が合計98.8％（とても67.1％＋やや31.7％）に達しました。
30〜40代の家庭では、子どものいる世帯や共働き世帯を中心に「暖房を控えられない」「在宅時間が長くなり電気使用が増えた」との声が目立ちました。
電気代上昇が長期化する中、家庭での電力コスト削減には、単なる節約意識だけでなく、「使う電気を減らす」から「自ら電気をつくる」へという発想の転換が必要になりそうです。
冬の電気代が高くなる原因
冬に電気代が高くなる理由については、「暖房器具を使うから」が84.6％で圧倒的多数を占めました。次いで「給湯器の使用頻度が上がるから」（8.6％）、「照明を使う時間が長くなるから」（3.6％）などが挙げられています。
太陽光発電を検討しているものの、「本当にお得になるのか？」「やめたほうがいいのでは？」と感じる方は、太陽光発電やめたほうがいい理由を解説したこちらの記事も参考になります。
冬によく使う暖房器具ランキング
「冬によく使う暖房器具」については、「エアコン」が36.0％で最多となりました。次いで「こたつ」（14.4％）、「石油ファンヒーター」（10.8％）、「電気ストーブ」（10.0％）が続き、多くの家庭で電気を使う暖房器具が中心であることがわかります。
冬の電気代、どの程度節約を意識している？
アンケートでは、「とても意識している」28.2％と「やや意識している」60.8％を合わせて、全体の約9割（89.0％）が節電を意識しているという結果になりました。
一方で、「あまり意識していない」「まったく意識していない」と答えた人はわずか11％ほど。多くの家庭が、冬の光熱費上昇を受けて節電行動をとっていることがわかります。
ただし、「高い月だけ工夫する」「状況に応じて節約する」といった一時的・季節的な節電傾向も多く、継続的な対策には課題が残るようです。
具体的な節電方法ランキング
冬の節電方法として最も多かったのは、「重ね着・厚着をして暖房器具の使用を控える」（26.3％）でした。次いで「エアコンの設定温度を下げる」（15.9％）、「こまめにスイッチをオフする」（15.5％）が上位に挙がっています。
一方で、「太陽光発電・蓄電池を活用する」（3.6％）や「スマートプラグ・タイマー機能を使う」（0.9％）などの設備投資・自動化型の節電行動はまだ少数派でした。
結果からは、「厚着」「設定温度を下げる」といった“我慢型の節電”が主流であり、快適さを保ちながら節電できる根本的な対策（断熱・自家発電など）には十分に取り組めていない現状が見えます。
【番外編】みんなの節約術
アンケートの中では、ご家族で楽しみながら、協力して電気代の節約に取り組んでいるという声が多く見られました。
子どもと一緒に楽しみながら節電するために、我が家では「電気を使わない時間チャレンジ」をしています。夕食後の1時間は照明を消してキャンドルや懐中電灯で過ごし、ちょっとしたキャンプ気分に。テレビを消してトランプやしりとりを楽しむことで、自然と家族の会話も増えました。子どもも「今日は何分電気を使わなかった！」とゲーム感覚で盛り上がり、節電が義務ではなく遊びのひとつに。家族の絆も深まる楽しい節電習慣です。
節電を「家族の遊び」にしてしまう発想がすごく素敵ですよね。
子どもが楽しみながら学べる工夫は、まさに理想的な「エコ習慣」です。
夜は家族が一つの部屋に集まって過ごすようにして、照明や暖房の使用を最小限にしています。冷気が入りやすい玄関や窓際には簡易の断熱ボードを立てかけています。朝のうちは太陽の光を入れて自然な暖かさを活用し、夕方以降は厚手のカーテンで保温しています。使っていない部屋のブレーカーを切るなど、できる範囲で無駄を減らすよう心がけています。
家族みんなで温まることで、自然と節電につながるのがいいですね。
「一緒に過ごす時間」が省エネにも心のあたたかさにもつながっているのが印象的です。
子供と一緒に寝る
子供と一緒に寝るというシンプルな節約術を行なっている方もいらっしゃいました。子供の体温…あったかいですよね。
電気代高騰で暖房を控える家庭は？
調査では、「少し控える（使い方を工夫しようと思う）」と回答した人が56.7％と過半数を占めました。続いて「例年通り使うと思う」34.5％、「大幅に控える」7.2％と続きます。
一方で、「まったく控えない」（1.6％）や「大幅に控える」（7.2％）といった極端な行動は少なく、我慢しすぎず、上手に使う節電意識が広がっている傾向が見られました。
今後取り入れたい節電対策
冬の節電対策として最も多かったのは、「電気毛布・こたつなど低電力暖房の活用」（36.9％）でした。電力を抑えつつ暖を取る“省エネ型暖房”への関心が高まっています。
また、「太陽光発電・蓄電池の導入」（7.2％）や「高効率エアコンへの買い替え」（6.2％）など、再生可能エネルギーや省エネ家電への関心を持つ人も約4人に1人という結果に。
蓄電池の導入を検討している方は、メリットだけでなく注意点も理解しておくことが大切です。蓄電池やめたほうがいいケースについて詳しく解説した記事もチェックしてみてください。
家庭用太陽光発電・蓄電池の設置状況は？
現在の設置状況を見ると、「設置しておらず検討もしていない」人が61.2％と過半数を占めました。一方で、「設置していないが検討している」層が22.4％と、前向きな関心を持つ人も少なくありません。
すでに導入している人では、「太陽光のみ設置」9.2％、「両方設置」6.2％、「蓄電池のみ設置」1.0％となっており、設置済と検討中を合わせると全体の約25％にのぼります。
導入していない家庭が多数派ではあるものの、エネルギー価格の上昇を背景に「自家発電への関心」が確実に広がりつつあることが分かります。
太陽光発電に対する印象
| 印象 | 割合 |
|---|---|
| 初期費用が高そう | 40.6％ |
| メンテナンスが大変そう | 21.8％ |
| 電気代の節約になりそう | 19.2％ |
| 環境にやさしい | 11.8％ |
| よくわからない | 5.4％ |
| 売電ができてお得そう | 1.2％ |
調査の結果、「初期費用が高そう」という声が最も多く、導入コストの高さが課題となっています。一方で、「電気代の節約になりそう」「環境にやさしい」など、前向きな印象を持つ層も一定数おり、再エネへの関心が確実に広がりつつあります。
太陽光発電や蓄電池に対して補助金を交付している自治体も多く、複数の補助金を組み合わせることで100万円以上を受け取れることもあります。
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まとめ｜電気代の不安を「自家発電」で減らす時代へ
今回のアンケートから、多くの家庭が冬の電気代の高さに不安を感じながらも、我慢型の節電に頼っている現状が見えてきました。 一方で、電気代の上昇が続く中で、太陽光発電や蓄電池への関心が高まりつつあることも確かです。
光熱費を抑えるためには、暖房の使い方や節電意識だけでなく、「電気を買う」から「自分でつくる」への切り替えが効果的です。補助金を活用すれば、初期費用を大幅に抑えて導入できるケースも少なくありません。
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