インリーソーラーは大丈夫?太陽光事業の継続・特徴・保証・信頼性を解説

太陽光

太陽光パネルを検討していて、「インリーソーラーって大丈夫?」「倒産したって本当?」と不安に感じる方は少なくありません。

結論として、インリーソーラー(Yingli Solar)は現在も太陽光パネル事業を継続しており、世界90カ国以上に出荷する国際メーカーとして実績がある会社です。

この記事では、インリーソーラーの事業状況、パネルの特徴、保証内容、他社メーカーとの違いまで、購入前に知っておきたいポイントをわかりやすくまとめて解説します。

この記事でわかること
  • インリーソーラーは倒産しておらず事業を継続
  • 世界90カ国以上で採用される実績・信頼性
  • 主力シリーズは YLM と PANDA 3.0
  • 延長保証「インリー15・インリー25」で長期も安心
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インリーソーラー(Yingli Solar)は倒産してない!太陽光事業を継続

インリーソーラー(Yingli Solar)は、中国を代表する太陽光パネルメーカーのひとつです。親会社が一時的に財務再建手続きに入ったことで「倒産したのでは?」という噂が広がりましたが、太陽光パネルの製造・供給事業は現在も継続しています。

日本ではインリーグリーンエナジージャパン株式会社が公式窓口として各種問い合わせやサポート体制を整えており、国内でも安心して導入できる環境が用意されています。

インリーソーラーは、以下のような実績や信頼性の高さが評価されているメーカーです。

太陽光パネルを90カ国以上へ出荷する国際メーカー

インリーソーラーは、太陽光パネル(太陽電池モジュール)の出荷量で世界トップクラスの実績を持つ国際メーカーです。特に2012年・2013年には世界出荷量1位を記録し、太陽光業界で確固たる地位を築きました。

同社のパネルはこれまでに世界90カ国以上へ出荷されており、住宅用・産業用の両分野で幅広く採用されています。

また、原料のインゴット生産からセル加工、太陽光パネルの組立までを自社で一貫して行う体制により、低コストと安定した品質を両立している点も大きな強みです。

参考:Yingli Solar|歴史(HISTORY)

ISOやSA8000など国際認証を取得しており信頼性が高い

インリーソーラーは、製品品質や企業体制に関する国際基準を複数クリアしている点でも信頼性の高いメーカーです。

以下の国際認証を取得しています。

インリーソーラーが取得している国際認証
  • 製造工程の品質管理を示す「ISO9001」
  • 環境配慮の国際基準である「ISO14001」
  • 労働安全衛生マネジメントに関する「ISO45001」
  • 労働環境や人権保護に関する国際規格「SA8000」

これらは、単に“製品の品質が良い”というだけでなく、安全な環境での製造・企業としての社会的責任・労働環境の健全性まで含めて評価されている証です。

インリーソーラーは、「どんな環境で、どんな体制で作られたパネルなのか」まで安心できるメーカーだということがわかります。

参考:インリーソーラー(Yingli Solar)|SA8000 認証取得のお知らせインリーソーラー(Yingli Solar)|製品技術仕様書 PDF(ISO9001・ISO14001 等の認証記載)

【評価】価格と品質のバランスが良いメーカー

インリーソーラーは「コスパの良い太陽光パネル」として選ばれることが多いメーカーです。国内メーカーより導入しやすい価格帯でありながら、安定した性能がある点が評価されています。

また、世界90カ国以上で使われている実績があり、海外では大規模な太陽光発電所にも採用されています。「値段は抑えたいけど、しっかり発電してほしい」というユーザーに向いているメーカーと言えます。

一方で、国内メーカーのように口コミが多くないため、ネット上の利用者の声は少ないのが実情です。そのため、評価は「導入実績の多さ」と「市場での採用数」から判断されることが一般的です。

海外メーカーのなかでは信頼性が高く、価格と品質のバランスが良いメーカーとして位置づけられています。

インリーソーラーの太陽光パネルの特徴

インリーソーラーは、高効率の単結晶パネルを中心に、N型TOPConセル採用の「PANDA 3.0」P型単結晶の「YLM 3.0」などのシリーズを展開しています。

両面発電、ハーフセル構造、耐塩害・耐PIDなどの国際試験にも対応しており、住宅・産業用のどちらでも長期的に安定した発電を実現できる点が特徴です。

インリーソーラーのシリーズと採用技術などの特徴を分かりやすく解説します。

単結晶YLMシリーズは高い変換効率とハーフセル技術が強み

インリーソーラーの「YLMシリーズ」は、P型単結晶セルを採用した主力モデルで、住宅・産業用のどちらにも適した高効率パネルです。セルを2分割するハーフセル技術により電流抵抗を抑え、影の影響による発電ロスを最小限に抑える構造が特徴です。

出力帯は545〜555Wの高出力モデルが揃っており、限られたスペースでも十分な発電量を確保できます。

ラインナップには、住宅用に採用されやすい片面発電の「Pro1」、より発電量を高められる両面発電の「Pro1 GG」などがあり、用途や設置環境に応じて柔軟に選べる点も魅力です。

参考:YLMシリーズ|インリーソーラー公式

型番(シリーズ名)セル種類出力帯(W)主な特徴推奨用途
YLM 3.0 Pro1P型・片面発電・144セル545–555Wコスパ良好。住宅〜産業まで幅広く対応住宅・低価格重視
YLM 3.0 Pro1 GGP型・両面発電・144セル545–555W両面発電で発電量アップ。反射率が高い場所向け産業用・カーポート

PANDAシリーズはN型セル採用で長期的な発電量に優れる

インリーソーラーの最上位モデルであるPANDAシリーズ(PANDA 3.0)は、劣化しにくいN型TOPConセルを採用した高性能パネルで、長期的な発電量を重視するユーザーに最適なシリーズです。N型セルはLID(光誘起劣化)がほとんど生じないため、設置初期の性能を長期間維持しやすく、高温時や弱い光でも発電しやす特徴があります。

さらに、両面発電(Bifacial)モデルでは背面の反射光も利用でき、設置環境によっては最大30%の発電量向上が期待できます。これにより、産業用メガソーラーなど、出力を最大化したい現場で多く採用されています。

住宅向けにもMini・Pro・Plusなど複数サイズが用意されており、屋根形状や面積に合わせて柔軟に選べる点も魅力です。コストを抑えつつ高出力化を図りたいユーザーにとって、信頼性の高い選択肢となっています。

参考:PANDA 3.0 N型シリーズ|インリーソーラー公式

型番(シリーズ名)セル種類出力帯(W)主な特徴推奨用途
PANDA 3.0 Mini1N型・両面発電・108セル435–445Wコンパクトで屋根に載せやすい。両面発電で発電量UP住宅用(小面積)
PANDA 3.0 Pro1(144cell)N型・両面発電・144セル585–595W標準的な大きさで高出力。産業用にも対応住宅・産業用
PANDA 3.0 Pro1(156cell)N型・両面発電・156セル635–645Wより高出力で産業用途向け産業用・10kW以上
PANDA 3.0 Mini2N型・両面発電・96セル445–455W小型軽量で住宅の条件に合わせやすい住宅(小面積)
PANDA 3.0 Pro2N型・両面発電・132セル620–630W中型で高出力。長期的に安定した発電性能産業用・高発電量重視

塩害・アンモニア・PIDなど厳しい試験をクリアした高い耐久性がある

インリーソーラーのパネルは、発電性能だけでなく耐久性にも重点を置いて開発されています。
公式ページでは、塩害試験・アンモニア試験・PID試験など、国際基準の厳しい耐久テストをクリアしていることが明記されています。

PID試験のクリアは、高電圧の産業用発電所でも性能劣化が起こりにくいことを示す重要な指標で、信頼性の高さを証明するものです。

また、塩害地域での設置が可能とされており、沿岸部や農地、工場環境などストレスの多い環境でも長期的に運用できます。

「価格は抑えたいが長持ちするパネルを設置したい」というユーザーにも安心できるポイントです。

参考:インリーソーラー|最新先端技術と安心のモジュールラインナップ

インリーソーラーは蓄電池を販売していない?導入するなら他社製を使うのが前提

太陽光発電と蓄電池を組み合わせれば、停電時でも電気が使えるほか、夜間の自家消費や電気料金の高い時間帯の節電にも効果があります。

しかし、インリーソーラーは太陽光パネルに特化したメーカーであり、蓄電池は自社では開発していません。そのため、導入する際は他社製の蓄電池を組み合わせて使うことが基本となります。

インリーソーラーの太陽光パネルは一般的なハイブリッドパワコンや単機能蓄電池とも組み合わせやすく、多くの国内蓄電池メーカーが対応しています。

蓄電池を選ぶ際は、容量・寿命(サイクル数)・保証・価格などを比較し、家庭の使用量や目的に合った製品を選ぶことが重要です。蓄電池の選び方は以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

インリーソーラーには独自の長期保証がある

インリーソーラーは、標準の10年製品保証に加えて、15年・25年の延長保証(グレードアップ保証)を用意しています。

さらに、メーカーが万一撤退した場合でも、国内の大手保険会社によるバックアップ保証が付帯し、最大25年間の修理・交換が可能となる仕組みが特徴です。

  • インリー15
    →製品保証15年+出力保証15年+バックアップ保証
  • インリー25
    →製品保証25年+出力保証25年+バックアップ保証

標準10年保証に対して+5年、+15年と延長され、長期運用に向いた保証体系となっています。

インリーソーラーの保証で注意すべき点

保証は「年数」だけで判断せず、条件や対象範囲の違いを必ず確認しておく必要があります。

事前に確認すべきポイント
  • 製品保証・出力保証の年数と適用条件
    (シリーズや契約内容によって異なります)
  • 通信ユニットなど一部部材は保証対象外
  • 塩害地域では、塩害対応モデルかを必ず確認

また、修理費の取り扱いにも注意しましょう。

インリーの保証では、「部品代・国内輸送費」は対象海外輸送費・産廃費用は対象外と明確に区分されているため、どこまでメーカー負担になるのかを事前に把握しておくことが大切です。

参考:インリーソーラー|付帯サービス|インリー15・インリー25

インリーソーラーへの問い合わせ窓口

日本での公式窓口は「インリーグリーンエナジージャパン株式会社」です。製品に関する技術的な質問や保証内容の確認は、販売店経由または公式サイトの問い合わせフォームから行うのが基本です。

万一のときの対応窓口はメーカーだけでなく施工会社も要チェック

インリーソーラーの公式サイトでも、損害保険契約における保証主体は「メーカーおよび販売店」と明記されており、施工会社が保証の一部を担うケースが一般的です。

特に配線不良や取り付けミスなどの「施工トラブル」はメーカー保証の対象外になることが多く、施工会社の保証範囲が不十分だと修理費が自己負担になる可能性があります。

安心して長期運用するためにも、メーカー保証とあわせて施工会社の保証年数・対応範囲・窓口体制を事前に確認しておくことが重要です。

インリーソーラーと他社メーカーの違いを比較

日本で流通している代表的なメーカー(パナソニック・シャープ・カナディアンソーラー)と、インリーソーラーの太陽光パネルを比較し、「変換効率」「保証内容」などを一覧表にまとめました。

メーカー代表モデル例
(日本展開クラス)
変換効率の目安出力保証製品保証
インリーソーラー
(Yingli Solar)
YLM 3.0 / PANDA 系(単結晶)約19〜21%25年(シリーズにより異なる)10年(+15年/25年へ延長可)
パナソニック
(MODULUS / HIT)
MODULUS 410W(単結晶)約21.0%25年25年(周辺機器15年)
シャープ
(BLACKSOLAR 等)
NQ-230BP など単結晶約20.2%25年(まるごと15年保証の場合)10年(無償)/15年(有償延長)
カナディアン・ソーラー
(TOPHiKu6)
TOPHiKu6 460W(単結晶)約23.0%25年10年(日本向け標準)

参考:Panasonic|パナソニック公式インリーソーラー|付帯サービスシャープ|まるごと15年保証カナディアン・ソーラー|品質と保証
太陽光を導入する際の価格は?

太陽光の相場では、国内メーカーが約26〜32万円/kW前後、海外メーカーは約20〜26万円/kWとされ、一般的に海外の方が安い傾向があります。

国内メーカーのパナソニックやシャープは保証がとても手厚く、カナディアンソーラーは高効率モデルが強みです。

一方、インリーソーラーは「導入しやすい価格帯で、必要に応じて保証を延ばせる」という柔軟さがあるメーカーと言えます。

【長州産業】

【京セラ】

【Panasonic(パナソニック)】

【シャープ】

【LIXIL(リクシル)】

【カナディアンソーラー】

【Qセルズ】

【トリナソーラー】

【ロンジソーラー】

【JAソーラー】

太陽光パネルの設置や価格・内訳について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

インリーソーラーはどんな人に向いている?

インリーソーラーは、コストを抑えながら安定した発電量を確保したいユーザーに最も向いています。世界トップクラスの生産量による低価格と、YLM・PANDAシリーズの高効率パネルによって、費用対効果を重視する家庭・企業の双方に採用しやすいメーカーです。

インリーソーラーが向いている人
  • 初期費用を抑えて太陽光発電を始めたい人
  • 長期の発電量や投資回収を重視する人
  • コスパ重視で住宅に設置したい人
  • 海外メーカーでも保証が整っていれば安心できる人
  • 10kW以上の大規模システムで高出力モデルを選びたい人

インリーソーラーは国内メーカーより導入コストを抑えやすく、住宅向けのYLMシリーズからN型セルのPANDAシリーズまで、性能と価格のバランスに優れたモデルが揃っています。

また、標準10年に加えて15年・25年の独自延長保証が用意されており、海外メーカーの不安点である「保証面」をカバーできるのも評価ポイントです。

コスト・性能・長期安定性を総合的に考えたとき、幅広いユーザーに選びやすいメーカーと言えます。

インリーソーラーを導入するなら「施工会社選び」が重要

インリーソーラーは国内での取り扱い施工店が多くないため、事前に「取り扱い実績がある施工会社かどうか」を確認することが欠かせません。

また、太陽光は「価格だけ」で選ぶのではなく、施工品質・保証内容・アフター体制を総合的に見て業者を選ぶことが、長期運用の安心につながります。

信頼できる業者を見極めるポイント
  • インリーソーラーの取り扱い・導入実績があるか
  • 電気工事士資格・認定施工店であるか
  • 見積もりの内訳が明確か
  • 本体保証・工事保証のどちらも提示されているか
  • 補助金申請サポートの有無

インリーソーラーを安心して導入するには、施工会社選びがもっとも重要です。

導入実績、見積もりの透明性、追加費用の説明、そして本体・工事の両方の保証が整っているかを必ず確認しましょう。補助金申請のサポートがある業者なら、手続きもスムーズで安心です。

太陽光パネル設置に利用できる補助金については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

業者選びは複数の業者の価格やサービス内容を比較

業者によって、インリーソーラーの取り扱い可否、工事品質、保証内容、総費用が大きく異なるため、最初から1社に決めるのはおすすめできません。

必ず複数の業者から見積もりを取り、価格の適正さ・保証範囲・追加費用の有無を比較することが失敗防止のポイントです。

一括見積もりサービスを使えば、1回の入力で複数社の条件をまとめて比較できるため、効率的に安心して依頼できる施工会社を選べます。

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インリーソーラーを検討している場合は、見積もり依頼時に「インリーソーラー希望」と記載するとスムーズです。

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インリーソーラーは保証体制が整った「安心して選べる海外メーカー」

インリーソーラーは、現在も太陽光パネル事業を続けているメーカーです。

YLM・PANDAシリーズなどの高効率パネルを展開しており、住宅でも産業用でもしっかり発電してくれます。

さらに、標準10年に加えて15年・25年の延長保証(インリー15・インリー25)が選べるため、海外メーカーでも保証面で安心です。

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導入するときは、施工会社の実績や保証内容をしっかり比較して、安心できる会社を選びましょう。

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